いい本

自意識と生き辛さとリトルトゥース。若林正恭『ナナメの夕暮れ』

このエッセイは、若林のブルースであり、彼が同類に向けた救済だ。 若林のあまりの捻くれ具合に、共感半分、なんじゃそりゃ半分で読み進めながらも、気付けばずしりと大きな読後感があった。他人の心境がここまで明...
いい音楽

ループで積み上げる情熱とグルーヴ。Tash Sultana『Flow State』

Tash Sultanaの1stアルバムがちょっと震えちゃうくらいの怪作だ。良い、というか良すぎる、というか良すぎて死ぬ。サイケデリックな曲展開、怪物的なギタープレイ、そして魂震わすパワフルなボーカル...
日々のこと

日々のこと、2018年9月6日

「不定期更新」の気軽さったらこの上ない。週刊でも、月刊でもなく不定期更新。時間的制約から解き放たれた日記とはかようにも楽しいものであったか。ただただ心が赴いたままに好き勝手自分の所感を述べるだけの文章...
いいドラマ

友情を超えた2人の関係性、『BANANA FISH』が本気で面白い。

『BANANA FISH』を知っているだろうか。 ある種の人々の間ではバイブルとして今も語り継がれている名作で、連載されていたのは1985年〜1994年。あのONE PIECEですら1997年の連載開...
いい音楽

ゲーム音楽と宇宙的SFと爆発的なキャッチーさ。Louis Cole(ルイス・コール)『Time』

Flying Lotusが主宰するレーベル、『Brainfeeder』の勢いが止まらない。 Kamashi Washington、Thundercat、Ross From Friend、Dorian ...
生活

2018年8月の振り返り

毎月恒例のこの振り返り記事、そのアイデンティティが危ぶまれている。 というのも、思い付きで始めた日記記事が思っていたよりも遥かに楽しく、自分の中で確固たるレギュラーポジションを獲得してしまったのだ。 ...
いい音楽

僕の音楽の探し方。新しい音楽を知りたいなら、”音楽通通”になろう。

よく一緒にライブに行く知人がいるのだが、彼が誘ってくれるライブは外れた事がない。 Kamashi Washington、Trashcan Sinatras、Ibeyi、Jamila Woods etc...
いい音楽

鳥肌モノの歌声と情念。Mitski『Be the Cowboy』

Mitskiを聴く時はボリュームを一つか二つ、上げて聴くようにしている。彼女の息遣いや声色、その歌に込めた感情の一つ一つを、余すことなく受け止めるためだ。 聴くのにある種の覚悟を要するほどの熱量で込め...
日々のこと

日々のこと、2018年8月25日

息をするように文章が書きたい。僕にとってはレビューはひねり出すもので、それはなくなりかけの歯磨き粉のチューブから、なけなしの一滴を絞り出すような作業だ。そうじゃなくてもうスイスイ〜っと、人魚が水中を泳...
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