ポップス

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優しい幽霊たちの肌触りと豊かな引き算。ミツメ『Ghosts』

国内インディー界の雄、ミツメの待望の新譜は、まずジャケからして良すぎる。 何もいないはずなのに、何かが在る。そんな違和感が拭いきれない圧倒的な空白。のどかな春の風景と飲み込まれそうな深い森の対比。 『...
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続く日々と燃える想い。お守りみたいな音楽、カネコアヤノ『愛のままを/セゾン』

前回の閉店間際「カネコアヤノが歌の中で二回言うことは本当に大事なこと」という話題で盛り上がってたのしかった — はくる (@silonica) April 30, 2019 このツイートをもって、また...
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柴田聡子『がんばれ!メロディー』で炸裂したポップネスとあまりにも良い歌詞のこと

この世があまりにもカラフルだから、僕らはいつも迷っている とは、森絵都『カラフル』の書き出しの一文だが、柴田聡子の通算5枚目となるアルバム『がんばれ!メロディー』のあまりのカラフルさには、随分と戸惑っ...
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等身大で飾らないグッド・メロディー。三輪二郎『しあわせの港』

初っ端からとても失礼な事を言うけれども、三輪二郎というアーティストの事を知っている人が、世の中にこんなにもいるとは思わなかった。 相変わらず三輪二郎さんも最高ですね。ギターは小さなオーケストラとは某三...
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スウィート・クラフト・ヒップホップ。Mom『PLAYGROUND』

SpotifyやApple Musicが登場した頃、僕は未来の音楽シーンにとにかくワクワクしていた。 CDを買ったりレンタルする事でしか手に入らなかった音楽。海を渡り、何万キロもの距離を越えて手に入る...
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隔たりが生む寂しさと温かさ。Homecomings『WHALE LIVING』

寂しさを湛えつつも、木漏れ日のような温かさが終始寄り添っていて、胸の奥の柔らかい部分をぎゅっと掴まれたような切なさがゆっくりと沁み渡っていく。そんな素敵なアルバムだと思う。 ほぼ全曲を日本語詞で作詞し...
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歌に宿る身体性と時代とさびしさ。折坂悠太『平成』

早速引用から入ろう。 僕は鳥取生まれだけど育ったのは千葉で、海外で生活していた時期もあって、地元といえる場所がないまま育ってきた。そういうこともあって、自分にはルーツがないと思っているんです。でも、「...
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王道と進化。くるり『ソングライン』は彼らが辿り着いた原点だと思う。

以前、こんな記事を書いた。 要約すると、くるりは『その線は水平線』で彼らの王道とも言うべきスタイルに戻って来た。ただし、そこには『ハイウェイ』や『バラの花』と言った、くるりの過去の代表曲に通じる日本語...
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Now Playing Vol.10 – 夏の青空にはバカな曲が良いよね。Simon I『Simon I』

「こういう時このアルバムくそ響くよ!」を提供するNow Playing、記念すべき第10弾は正体不明のおっさん、Simon Iのセルフタイトル。 ググっても大した情報が出てこないし、アルバムもこのセル...
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