神回である。
そしてやはり、お酒を飲む井川遥とお酒を飲む武井咲は得も言われぬ魅力をたたえている。写真集が欲しい。
以前貴族探偵について書いた記事です。よろしければ。
感想
1話完結のこれまでとは違い、初めての週跨ぎの第5話・第6話。ちょうど1クールの折り返し地点であり、物語が動き出すなら正にこの辺りという位置。
まず言わせてもらうならば、お嬢様役を演じる加藤あいが素敵すぎる。「ホラーも好きなんですのよ?(ぺろ)」のシーンとか悶絶してしまう。貴族カルチャー好きの僕には全くたまらない。無論貴族カルチャー好きじゃなくても美しすぎてたまらないだろう。
さてさて、今回もストーリーが杜撰な箇所はいくらでも見受けられる。
週を跨いだからといって、一番最初に毒殺された被害者の事を、探偵も警察もすっとぼけるなんていくらなんでもあんまりである。ダイイングメッセージの『うつき』も、どうせ皐月と弥生の間の卯月の事だろうとは誰もが容易に想像できる。それがトリックにどう活かされていくのかをワクワクしながら見ていた視聴者を、それはもう見事に裏切る「ダイイングメッセージを全クルー総シカト事件」はミステリーとしては下策中の下策である。そう、ミステリーとしては。
何度も言うが、この作品はおちゃらけ貴族コメディーである。このドラマをミステリーとして見るのは『キングダム』を恋愛漫画として読むような愚行中の愚行。楽しむべきはそのありえなさとコミカルさである。
↑このドラマのチュートリアル
今回もパロディ・おふざけ満載ではあったものの、第6話の見所は何と言っても貴族探偵(相葉雅紀)のこのセリフだ。
道具は使う人間を助けますが、道具のために命をかける人間がいますか?
使用人もそんな事を望んではいないのです。
使用人は主の幸せを願うものです。
そして主人は、使用人のためにも幸せにならなければいけないのですよ?
この作品の真髄がこのセリフには詰まっている。今まで影が薄かったというか、もはや主演でありながら、その働きはオムライスに添えられたパセリの様に限りなく無味無臭。むしろ使用人達を引き立たせる為といっても過言ではないキャラクターであった貴族探偵のセリフに、こんなにも感銘を受けるとは。あの瞬間、相葉くんは間違いなく貴族であった。そして主人と使用人、確かに僕が触れてきた貴族カルチャーにおいても、彼らの関係は正にこのセリフ通りであった。
そして後半。薄々感づいてはいたものの、やはり既にこの世にはいなかった師匠(井川遥)。その死に関わっているらしい貴族探偵と桜川家。師匠の死、仇敵、巨悪、全てが明らかになる回想編。もはやジャンプクオリティの王道展開である。来週以降の貴族探偵も全くもって見逃せない。
おわりに
元々ドラマを見ないだけに、これくらい何も考えないで見られるドラマが面白い。世間の評価がどうかは知らないが、僕は大好きである。もっとやれ。
上にもリンク貼りましたが、以前貴族探偵について書いた記事です。よろしければ。