いやぁ、空いた空いた。前回の日々のことから3週間と1日。途中ブログの更新を2週間もサボったこともあり、これだけ間が空いてしまった。なんとなく今はアウトプットよりもインプットの機運が高まっていて、今は片っ端からネットの文献とか本を読み漁っている。とはいえこんな事もあろうかと、この『日々のこと』は不定期更新を謳っているので、別にこんなの屁でもない。備えあれば憂いなしとはこの事だなぁ。
アイキャッチは先日行った青森旅行での一枚。旅行のことは後述するけれども実に良い旅行だった。
日々のこと、2018年10月30日
10月9日火曜日。急に読みたくなって村上龍『限りなく透明に近いブルー』を読み直す。前回読んだのがいつだったのか覚えていないくらい昔のことなのだが、今読み返してもやはり鮮烈な美しさがある。アルコール、ドラッグ、セックス。福生の米軍施設を舞台に、狂気と酩酊を主観に据えて描くあの文章は、リアルと文学の境い目を曖昧に、読者すらも狂わせていく。気付けばページをめくる主体としての自分は消えて、ドラッグに溺れる主人公がいる。何度読んでも劇的な大名作だ。
10月10日水曜日
前日TwitterでBOaTの名前を見かけて懐かしくなり、一日中『フルーツ☆リー』を聴いていた。男女ツインボーカル5人組の1stアルバム。なんとも恐ろしいことにこのアルバムから20年が経っている。けれどもやっぱりその月日を感じさせないフレッシュさ、そしてポップネス。たまんねぇな。彼らの4枚目にして最後のアルバム『RORO』もいいけれども、日中の気持ちいい天気にはやっぱり『フルーツ☆リー』だ。ちなみに僕のお気に入りはM6『MR.GREEN』
10月11日木曜日
待ちに待った新入社員の歓迎会である。僕が待ちに待っていたのは新入社員よりもお店『とりなご』の方なのは絶対に秘密だ(新入社員も十二分にウェルカムした)。薄くスライスされた鴨を黄金の出汁でしゃぶしゃぶし、細く切られた白髪ねぎをたっぷり巻いて食べる。もうこの文章を書いている時点で完全に美味しいのだが、これぞ美食の中の美食であった。これから寒くなる鍋の美味しい季節。とりなご名物「鴨すき」、どうすか?
10月12日金曜日
こんなことを考えていた。
最近Web漫画界隈でめちゃめちゃ目にする「転生した主人公が最強になって無双する」系の作品って、ルーツはどこにあるんだろう。
周回で強くなるってのは完全にゲームの発想だろうし、RPGっぽい設定の作品も多い。でもソシャゲ全盛のこの時代にその設定が流行るのは何故なんだろう。— フジイコウタ@ピザ (@repezen0819) 2018年10月12日
作品の中のゲーム世界が描かれる劇中劇的な設定はSAOとか.hackとかの流れだとして、ロックマンとかアトリエ系とかのゲームをプレイしていた「周回で強くなる」カルチャーで育った世代がクリエイターに回ったってことなのか。
— フジイコウタ@ピザ (@repezen0819) 2018年10月12日
思えダンジョンメーカーが爆発的に流行ったのも、同じような文脈なのかもしれないな。
— フジイコウタ@ピザ (@repezen0819) 2018年10月12日
最近こういう「カルチャーが発生した背景」みたいなものを考えるのが楽しい。同時に色々と勉強したいという気持ちが湧いてきたのでどうにかして大学時代の僕に分けてあげたい。
10月14日日曜日
大学時代の友人と日帰りで箱根に。この日のメインイベントはフォレストアドベンチャーだったのだが、これがハチャメチャに楽しい。森の中の木々にロープを張り巡らせ、足のすくむような高さを歩いたり跳んだりする施設なのだが、とにかく滅茶苦茶怖い。どれくらい怖いかというとカイジのビルとビルの間を綱渡りするやつを思い出すくらい怖い。カイジすげぇよマジで。
これは終盤のラスボス的な面。手前のところから奥のところまでジャンプするだけ、距離も実は大した事ないのだけれども、足がすくんで全然踏み出せない。
常軌を逸したストレスと緊張をかけることによって逆に心が伸び伸びするという稀有な体験をしました。箱根以外にも秩父とか、日本全国あちこちにあるので是非行ってみるといいですよ。
10月15日月曜日
ふとYoutubeのレコメンに現れた槇原敬之を聴いてしまい、僕の冬がはじまってしまった。「カラオケで歌ったら楽しそう」という気持ちで聴く僕の槇原敬之愛なんて全くもって浅薄でしかないのだけれども、やはり曲がとびっきり良いよな。稀代のメロディメーカーであり、メンヘラ野郎だ。誰かカラオケ行きましょう。『冬がはじまるよ』『もう恋なんてしない』『チキンライス』の3コンボを決めてやりますよ。
10月16日火曜日
Jim O’Rourke『Eureka』を聴いて感動してしまった。恥ずかしながらこの日初めて聴いたのだけれども、こりゃあ良すぎるよ。20年前のリリースだってのに、古さなんて一切なく、むしろ新しい息吹に満ち満ちている。大の親日家であり、日本の音楽にも強い影響を残す彼の音楽は、ceroや曽我部恵一の中に生きている。これを聞かずにポップス好きを自称していたことが恥ずかしくなるくらいの大傑作だ。
10月17日水曜日
毎年個人的に注目しているミスiDの選評に、今年も涙腺をやられてしまった。今年の1人目のミスiDは「十味(@toumi_nico)」という弱冠19歳の女の子。僕は今年のミスiD初期の頃から彼女を応援していて、TwitterやらInstagramやらで陰ながら彼女の活動を眺めていたわけなのだけれども、その上でこの選評を読むとやはりグッとくるものがある。ただでさえ毎年ミスiDには目頭を熱くされているのに、今年はもうどうかしちゃったんじゃないかというくらい感動してしまった。ミスiDは最高です。ちなみに十味ちゃんはマジで可愛いのでみんなフォローするといいと思うよ。
参考リンク→http://miss-id.jp/2019
10月18日木曜日
2日間に渡るクライアントのワークショップへの出席。「僕何か悪いことしましたぁ?」と愚痴りたくなるくらいには削られた。顔も知らないクライアント勢と行うグループワークは、プレッシャーと所在無さからくるストレスが半端ない。しかも2日間も拘束されて仕事は山積みだし、なかなかタフな日となった。
10月19日〜21日
ブログ回りの友人たちと青森にキャンプ。スケールの大きい自然からエネルギーをもらったような感覚がある。
キャンプには青森の方が何名か一緒に参加してくれて、彼らのホスピタリティには全く頭が上がらない。キャンプ用のチェアを何脚も持ってきてくれたり、実家の畑で採れたニンニクやお米を食べさせてくれたり、馬肉汁やパウンドケーキを自宅で作ってきてくれたりと、とにかくもてなされてしまった!十和田の方は明るくて優しくて、そして皆地元が大好きだ。僕はそこにものすごく感動してしまった。その場所が好きな人が多い土地の温かさみたいなものは素晴らしいなぁ。
好きな街がまた一つ増えました。
昔の「日々のこと」もよろしければ。
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