NYの6人組ブラスバンド『Lucky Chops』。こいつらはマジでアツい。最高だ。
左からトランペット・スーザフォン・トロンボーン・バリトンサックス・テナーサックスに後列のドラム、ドラム以外全員ホーン隊という変態編成。このホーン隊の5人全員がもれなくフロントマンとなりうる、最高に”魅せる”プレイをしてくれる至上のライブバンドである。
Lucky Chops
まずはこのMV。
ニューヨークの新宿駅ことGrand Central駅の構内で演奏している『Danza』という曲のMV。メンバー全員演奏してる姿が鬼のようにかっこいい。初っ端で軽妙に踊りながら怒涛のソロ吹くテナーサックスにも、絶対息吸いたいのに煽りたすぎて観客を煽っちゃうトロンボーンにも、楽しそうに演奏する姿にはシンプルに憧れてしまう。
だがここで特筆すべきは何と言ってもトランペットのデブだろう。ここでいうデブというのは最上級の愛を込めて放つ言葉であって、そこにネガティブなニュアンスは欠片も含まれていない。この『トランペットを吹くデブ』というのは唯一無二のアイコンであって、そのメロディーがグッドであるという事は、僕には曲を聞かずともハッキリ分かっていた。
演奏のグルーヴもさる事ながら、ルックスやステージパフォーマンスなどの見た目のヴァイヴスが半端ない。音源で聞くよりもライブで観る方が絶対に楽しいバンドである。こういうバンドをヘヴンでみたいと常日頃から考えているのでSmashのブッキング担当の方は本当にお願いします。
この『Best Thing』という曲、サビが奥田民生の『さすらい』と本当にそっくりでカバーかと思ったほどである。奥田民生が歌う、自分の好きに”さすらう”事とか、周りに流されない事の素晴らしさは紛れもなく奥田民生の『Best Thing』なのであって、国境も楽器も超えて同じメロディーで同じメッセージが演奏されている。そう考えるとグッとくるものがある。
Lucky Chopsに一言。
仕事中にこのライブ映像に行き着いてしまい1時間ほど仕事にならなかった。勘弁して欲しいものである。