日々のこと、2019年10月19日

日々のこと

アイキャッチはこないだ食べたやよい軒の油淋鶏定食。敬愛してやまないゼロイチファミリア筆頭・桃月なしこさんが、現在CMに出演していることもあり、かぶりつくようにして食べた。ゼロイチファミリアメンバーがみんなでやよい軒行ってる図、心の底から「良さ」を感じる素晴らしい景観だったので、おすそ分けしておきますね。

さて、先月のことなのだが、実はこれまでの広告代理店の仕事をやめて、友人と二人で会社を始めた。退職者たるもの、世のIT企業を退職した人は全員書くという退職エントリーを一筆したためらいでかとは思ったものの、シンプルに面倒臭くて書いていない。どこかで「ネット広告の行く末」みたいな身に余るくらいの大きなテーマでnoteでも書こうかと思っているので、その時は是非ご一読ください。

始めた会社は『FAR EAST TEA COMPANY』といいまして、日本茶を扱う会社でございます。渋谷には店舗もあるので、機会があれば是非お茶飲みに来てください。美味しいので。

ここ数日、久々にがっつりじっくり音楽を聴くマインドになっていて、そのきっかけは何と言ってもスピッツのサブスク解禁だったように思う。あまりにも嬉しいので『ハチミツ』『インディゴ地平線』『名前をつけてやる』あたりをこれでもかというほど聴いてやった。元々音源も持っているのだが、iPhoneで稀に起こる「曲名がグレーになって聴けない」現象のせいでスピッツを聴けない状況が続いていて、あまりにも長くその状況が続いていたので怒りも忘れていたのだが、サブスク解禁で当時の感情が呼び起こされ、未だ聴けない別アーティストのいくつかのアルバムに関しては未だに憤っている。眠った獅子は起こすな。ちなみに僕のオザケンアルバム一覧はカオスを体現していていっそ清々しくて面白い。

他にも新譜で挙げるならばLyrical School『BE KIND REWIND』、カネコアヤノ『燦々』、思い出野郎Aチーム『Share the Light』、おとぎ話『REALIZE』、BBHF『 Mirror Mirror』、ラント『アメリカの夜』、Rex Orange County『10/10』、Whitney『Forever Turned Around』、Villain Park『The Recipe』、Big Thief『Two Hands』あたりを良く聴いた。どれも素晴らしく僕の生活を彩ったアルバムなので、時間さえあればレビューを書きたいのだが、いかんせん難しそうだ。

それなりに忙しくしている割に漫画も読んでいるのだが、最近は専ら『解体屋ゲン』だな。

少し前に1巻5円という常軌を逸した価格のセールをしていた折に50巻までまとめて購入したのだ。爆破解体への造詣が深まった結果、街を歩いている時に「あのビルは爆破解体しやすそうだけど粉塵の対策に苦戦しそう」とか「あの民家爆破解体したいけど近隣との距離が近すぎるから無理だな」とか、ひたすら脳内で解体シュミレーションをするような人間になってしまった。あと工事現場に根拠のない親近感を感じる。

この漫画のどこがいいって、主人公・岩倉ゲンの仕事に対する向き合い方だろうな。社長自ら現場に出てハンマーを振り回し、社員をどこまでも思いやり、談合は決して許さない。談合どころか曲がった事の一切を拒否しながら、困難な現場をアイディアと人情で解決していくその様は正に古い時代の大棟梁で、時代も業種も全く違うとはいえ、彼の背中から学ぶことは多い。

あと先日読んだ和山やま『夢中さ、きみに。』は膝を打つ快作だった。ありとあらゆる人間の営みを許してしまいそうな、そんな美しさに満ち満ちた素晴らしい短編だ。サクッと読めるので是非。

最近は次の暮らしの事を考えている。横浜、町田、下北沢、学芸大学、モスクワ、ニューヨーク。これまでいろんな街に住んできたのだけれども、遂に再び次の街に移るタイミングがやってきた。学芸大学には2年ほど住んだが、アクセスも住人も食事も良くて、これといって欠点の無い街だ。住んでいて不便は無いし、非常に快適なのだけれども、僕としては昔下北(正確には世田谷代田)に住んでいた時の方が楽しかった様な気がしていて、それが街によるものなのか、部屋によるものなのか、それとも自分の精神状態によるものなのかはわからない。とにかく最近はPOPEYEの部屋特集やらR不動産の物件ページを漁っては、自分の次の暮らしに思いを馳せている。

『A子さんの恋人』の影響を強く受けている僕としては谷根千のエリアか、中央線沿いの高円寺とか西荻窪とか阿佐ヶ谷あたりに居を構えたいとは思っているのだけれど、オフィスとか店舗とか諸々の兼ね合いもあるし、そもそも普通の家よりもちょっと面白い家に住みたいという気持ちもあるしで次の根城を決め兼ねている。

あと先日、渋谷区観光協会の理事である金山さんの「都市とクリエイティブ」と銘打たれた講演に伺う機会があり、思ったのは「街づくりってフェスだな」という事だったんだよな。アクセス、出演者、客、クリエイティブ etc…そういう様々な要素で作られるフェスって、都市計画とかなり近いものがある。その街の未来がどこに進もうとしていて、それが人々にどう伝わっていて、どんな人や店が集まってきているのか。それを自分の目と足で確かめねばならない。

という訳で今度マイメン松井と「次の都市と暮らしを考えるワークショップ」をやるので参加したい人は是非お声掛けください。

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