日々のこと、2019年5月4日

日々のこと

10連休ともなると、ぼちぼち飽き始めている。仕事がしたい!という訳でもないのだけれども、旅行の予定も大したレジャーの予定もない25歳男子に、10連休はちょっと残酷だと思うのだよ。なんと言っても僕の理想の休日を実現するためには圧倒的にマネーが足りない。そうなってくると、どうすれば1億円が手に入るのかを真剣に考え始めているから僕ってとってもポジティブだ。

そしてその答えはBillie Eilishが全部教えてくれた。ミュージックだ。そういえば先日、会社の後輩がたまたまどこかのフリーライブでサスケを観たらしく、知ってる曲は『青いベンチ』だけだったと言っていた。昨年のフジロックで観たモンゴル800も、知ってる曲はいくつかあれど、結局『小さな恋の歌』の持つ爆発的な認知度には叶わない。言ってしまえば奴らはたった1曲で10年以上食えているのだ。そう思うと僕の1億円計画にも光明が差してきた。時代はヒップホップだし、やるなら断然ラップだよな。あとはイケてるトラックができるのを待つだけだ。誰か頼む。

アイキャッチは道端に落ちて潰されていたアイスクリーム。見つけた瞬間あいみょん『満月の夜なら』が流れ始めて衝動的に写真に収めた1枚だ。

日々のこと、2019年5月1日

4月12日金曜日、The Drumsの新譜『Brutalism』が最高にポップだ。春にガンガン踊りたい感じの正統インディー・ポップがあまりにも心地よくて、ヘビロテしていた。特にM2、M3のポップセンスには脱帽。でも実は僕が一番グッときたのはクローザー『Blip Of Joy』。メインとなるコーラス重ね録りのテーマのフレーズがあまりにも素晴らしい。疾走感とポップネスは存分に発揮しつつ、どこかほの暗い影も感じるこのテーマ。心に何かを抱え込みながら、それでも走り出すような、圧倒的なリアルにやられてしまった。この春必聴はどう考えても『Brutalism』だよ。

4月13日土曜日

1人で黙々と作業をするのが大の苦手な僕の作業を見守ってくれるアルバイトをTwitterで募集したところ、Tomおじさん(@dialmmm)が応募してくれたので渋谷で作業。

渋谷のMoja in the Houseで名物のワッフルチキンを食べ、黙々と作業を進めること1時間弱。ある程度順調に作業が進んだのはいいのだが、この日はあまりにも天気が良くて僕の心が完全に代々木公園に行ってしまった。仕方がないので2人でお酒を買って青空の下で飲んでいると、休日の代々木公園には色々な人がいることに気が付く。デート中のカップルや、余興の練習をする団体、古着屋で2万で買ったらしいAKIRAのTシャツを自慢してくる日本語ペラペラのドイツ人や、キャリーのついたスピーカーでヒップホップを流しながら歩く黒人の親子etc… 日差し麗らかで風が心地良く、ビューティフルサタデーが完成してしまった瞬間だ。

4月14日日曜日

マイメン松井がお札を寺に戻すやつが出来ていないとごねるので、遥々浅草へ。週末の浅草は流石に人が多かったものの、何はともあれまずは昼飯と『神谷バー』で昼食。明治13年創業の洋食屋さんで、デンキブランが名物らしい。店内は昼からビール片手に陽気に語らう老若男女で溢れていた。老舗らしからぬ安価な値段設定でありながら、頼んだものは全て美味しくてボリュームも十分。特に松井は『カニクリームコロッケ』が大変お気に召したようで、曰く「美味いかどうかはさておき、過去最高にぎっしり」だそうだ。

浅草寺での用を済ますと、折角浅草まで来たのだし飯食って帰るだけってのも味気ないと押上の『大黒湯』へ。元々Twitterのアカウントをフォローしていて、今っぽいデジタルの活用ができている数少ない銭湯だと気になっていたのだ。実際行ってみるとサウナは微妙だし水風呂も小さくて全然入れないのだけれども、2階のウッドデッキでの外気浴と、天井の隙間から見えるスカイツリーの景観があまりにも良くて心に平穏が訪れた。お風呂自体はとても良いので普通の銭湯使いがベストなのだろうな。

スカイツリー、東京タワーと比べると情緒がないとか味気がないとか言われがちですが、僕は十分好きです。僕の感性は今っぽいので。

4月17日水曜日

ネットで見かけた記事があまりにも面白くて感動する。

参考記事:格ゲー業界騒然!パキスタン人が異様に強い理由、現地で確かめてみた

『激レアさんを連れてきた。』や『探偵ネイトスクープ』にも共通する、人間の狂気やルーツの部分に肉薄する取材。アーティストのインタビュアーがリスナーでないと成立しないのと同じで、こういうのって情熱と資金がないと書けない記事だし、このライターさんがノリノリでこの取材に当たっているのがヒシヒシと伝わってくる。文章にみなぎる妙なテンションがとても良いよな。こういうのもっと見たいんだよ僕は。

夜はマイメン松井とニジマスこと『26時のマスカレイド』の定期公演へ。ここ最近の吉井美優さんの仕上がりっぷりったらそんじょそこらの絶世の美女ではとても太刀打ちできない。

ライブはというと、曲数が少ないというのは否めないけれども、企画のコーナーでメンバーの話を聞けたり、Youtubeで聴いたことのなかったユニット曲を知ることが出来て、しかもその曲が最高だったから本当に最高だった。特にこのりんちゃん&かりんちゃんのユニット曲が僕と松井の感性に刺さりに刺さり、終始「最高だぁ」と言い合う始末。僕らはこういう激甘な女の子ソングに滅法弱いのだよなぁ。

 

4月18日木曜日

新卒メンバーが入社してから初めてのチームの飲み会。僕のチームは女性の比率がものすごく高くて、9名のチームに男性は上司と僕しかいないという状況だったのだけれども、遂に新卒の男の子が入社したことにより僕にも待望の直属メンズ後輩ができたのだ。意識は全くしていないのだけれども、異性の後輩と同性の後輩では接し方も変わってくるもので、同僚にも「フジイくんの態度が初めて見るそれで見てて楽しい」と言われてしまう始末。なんて恥ずかしい奴、僕。そんな自戒はさておき、彼らの入社によってまたもやチームの平均年齢はグッと下がり、半分以上が25歳以下という状況での飲み会。やはり若者が多いと活気があるのが良いよな。仕事の愚痴もまだ出てこない若者たちがどう育っていくのかは僕らの手にかかっている。より一層励みたい所存だ。

4月19日金曜日

何と言ってもオードリー春日のプロポーズである。僕としてはもっと若林と春日のコンビ愛をじっくり切り取って欲しかったという想いはあれど、あの春日の手紙と若林の号泣は宝石のように美しいよな。高校からの同級生で、お互いをずっと真横で見てきた2人の友情。正直ヒコさん以上にこの感慨を綺麗に言葉に表すことなどできないのだけれども、それでも少し頑張ってみよう。

参考記事:青春ゾンビ – ニンゲン観察バラエティ モニタリング『オードリー・春日俊彰のプロポーズ大作戦』

焼肉は食べ放題で、誕生日プレゼントは中古で、特急にも乗らない春日。そのケチっぷりは僕らも周知の通りだが、改めてそれがクミさんの口から語られると、そりゃあもうゾッとする。とんでもない人間だ。それでもクミさんはそんな春日を受け入れているし、春日の手紙のこの一文。

この先の普通の日を、一緒に、普通に過ごしたいです。

今後も続いていくであろうドケチな日常を宣言するこの一文、これこそが真に美しい。2人で過ごすその時間の美しさを、春日は知っている。2人だけが知っているのだ。そして、テレビスターでありながらその裏で実はヘッポコな春日を誰よりも知っている若林。これまで世間に認められ続けてきたスターの春日ではなく、ヘッポコな春日(ピアノ演奏の時点で泣いていたしな)を真に理解するパートナーの出現。既に「生き辛さ」を捨てることに成功して結婚への憧れも適度に脱ぎ去った若林の、心からの喜びがこの涙には詰まっていると思うのだ。オードリーはコンビ愛。先日のANNでもそれが表れてるよな。

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4月21日日曜日

かねてよりコツコツ観ていた『SHIROBAKO』を全話見終える。思う事は本当に沢山あって、めちゃめちゃに良作だったのだけれども、一番強く感じたのは「僕、夢、無くね?」という事だった。小学生の頃は競泳の選手になるという壮大な夢があったのだけれども、今僕が胸を張ってこれだと断言できる夢が無い。そりゃあ給料を上げるとか、ブログを大きくするとか、そういう目先の目標はあるけれども、それってすごくマイクロな目標に過ぎず、人生をかけて達成する目標じゃあない。ルフィの海賊王、ナルトの火影みたいな、達成した時に爆発的な達成感が得られるようなデカい夢が必要なんじゃないだろうか。という訳で5月6日、僕とマイメン松井とで夢を探すワークショップをやりますので、夢を見つけたい方はご一報ください。

4月22日月曜日

Seihoがやっているおでん屋『そのとうり』へ。去年オープンして以来住所を公開しておらず、関係者や知人、ないしは偶然見つけたSeihoのファンしか行けないようなお店なのだが、たまたま後輩が店を見つけたらしく、ちゃっかり僕も連れて行ってもらった。店はといえばもの凄く雰囲気の良いお店で、とてもおでん屋とは思えないようなスタイリッシュさ。看板も内装も器も、全てがクールで完成されていた。肝心のおでんも美味しいし、オリジナルの山椒サワーがあまりにも美味しかったので今後是非とも通いたいお店の一つだ。

帰りにホクホクな気持ちで渋谷の駅地下を通ると、ヒカリエへ抜ける通路の広告枠がデジタルサイネージに変わってしまっていた。幸い一番大きい枠は相変わらずノンデジタルなのだけれども、やはり寂しいよな。そりゃあ動画の方が情報量がリッチだし、企業のメッセージも伝わりやすい。けれども、何でもかんでもデジタルにすりゃいいってもんでもないと思うのだ。特にあそこの枠ってどの企業も面白い使い方をしていて、通る度に広告体験として新鮮な体験ができる場所だったから尚更だ。僕は完全にデジタル世代だしデジタル大好きだけれども、「世界がデジタルに蝕まれる」という感覚が否めない。

4月27日土曜日

メロウ・イエロー・バナナムーンの新作、ジャケが驚くほど良い。

先日スカートの澤部も言っていたけれども、音楽がCDという形態を獲得してから100年弱、もはやそれもストリーミングに移行しつつある昨今、こういうプロダクションは素直に素晴らしいと思うのだ。手元に置いておきたくなるようなデザイン、工夫を凝らした装飾の数々。これまでリリースされてきたCDにそれらが足りないという事では決してなく、フィジカルが売れないこのご時勢において、それでもフィジカルを手にとって貰うためにはそれらが多分に必要だというのは明白だ。先日記事に書いたけれども、赤瀬百合子『サザンと彗星の少女』も、そういうデザインと目的を持って生み出された作品の一つだ。

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自宅のラックに自慢できる作品が並んでいる。そんな所有欲を満たすようなプロダクトデザイン。音楽や漫画の本質がそこにあるとは思っちゃいないが、確実に要素の一つだ。僕の価値観の一部は、確実に父親の本棚から得られていて、僕の子が大きくなった時に僕の本棚から何かを受け取ってもらえるような、そんな本棚にしたいと常々考えている。電子書籍や音楽データが知的好奇心を刺激するようには、とても思えないのだ。

気が付けば5,000字を超えている。ここまで読んでくれた貴方のことを愛しています。

過去の日々のこともよろしければ。

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