日々のこと、2022年1月10日

日々のこと

新年の挨拶をするには些か日が経ちすぎてはおりますが、明けましておめでとうございます。今年も僕と弊ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

早速ですが、今年の抱負は「季節を大切に過ごす」と「その日の皿はその日の内に片付ける」に定めました。

「季節を大切に過ごす」は、去年の秋口くらいからずっと僕のテーマになっていることなんですが、旬の食材や季節の花、着る服やインテリアみたいな、身の回りのモノの季節の移ろいみたいなものに敏感にいることってすごく大切だなと。もっと言えば気温や天候、日の長さみたいな大きな環境のこととか、季節の行事や二十四節気・七二候みたいな伝統的な季節感にも目を配ってみる。

僕は生きることって繰り返すことと同義だと思っていて、一日、一週間、一月、一年っていう単位で、絶えずやってくる繰り返しでしかない。その繰り返しを漫然と受け入れるんじゃなくて、能動的に繰り返す。そうしてやってくる同じ時間の中に、同じ部分と異なる部分を意識しながら過ごした方が、絶対毎日楽しいって思うようになったんですよね。

このブログを読んでくださっている方々は、僕が習慣信者であることもご存知だと思うんですが、「習慣」ってこの繰り返しの中に土台を作る作業だと思ってます。毎日の習慣は日々の土台になって、その中に自分の思想とか哲学とか、もっと言うと娯楽や安心が根付いていく。土台があるから、その上に来る日々の差異に知覚的になれるし、冒険心も持てる。最近は色々なことがあって、そんな風に考えて毎日過ごしてます。

思うに、繰り返しの最大単位が一年(若しくは十二年)なので、東京で過ごす一年間に、習慣とリズムを探してみたいと思っています。

「その日の皿はその日の内に片付ける」は、文字通り洗い場に皿を貯めないってことなんですが、もっと拡大解釈すると部屋の状態をできる限り正常に保つための目標です。

去年の後半くらいからずっと、モチベーション維持が一番の課題でして。僕の場合、その時々の精神状態が如実に部屋の状態に表れる訳です。日めくりカレンダーがめくれない、花の水を替えられない、服を片付けられない、皿が洗えない。仕事がバタついている時、なんとなく気分が上がらない時、僕の部屋は決まって荒れてるんですよね。であれば、気持ちが荒むから部屋が汚れるという因果関係を逆手にとって、部屋を常に綺麗に保っておけば気持ちも荒まないんじゃなかろうかと。健全なる精神は健全なる肉体に宿るとも言いますし、今年は一年間、できる限り健全な精神状態を維持したいし、そのための仕組みづくりみたいなことに注力したいなと思っています。

あとは抱負って程でもないんですが、我慢は極力しないようにしようかなと。したいことや欲しいものに躊躇しない。もちろん無い袖は振れないので、できないことも多々あるんですが、できる限り我が儘に過ごしていきたいなと。

抱負は言葉にしておくと、一年間ずっと心のどこかに意識できるのでおすすめですよ。そんなこんなで始まった僕の2022年の様子をどうぞ。

日々のこと、2022年1月10日

1日土曜日、大晦日を共に過ごした友人達が泊まっていたので、起き抜けで下北沢『打心蕎庵』へ。ここで年越し蕎麦ならぬ年明け蕎麦を食べるのが、ここ数年の通例となっている。天ぷら・だし巻き・焼き味噌と、去年と寸分変わらぬラインナップでビールが進むこと進むこと。ここで飲むYEBISUほどめでたいビールを僕は知らないな。蕎麦は花巻そばという海苔がたっぷり入ったものを注文。しっかり蕎麦湯まで飲み干して大満足。新年一発目の食事に相応しい美食だ。ここの女将さんは、年に数回しか顔を出さない僕のことも覚えていてくれるので嬉しい。「今年もよろしくお願いします」と新年一発目の挨拶を交わして店を出た。

一度家に戻り、少しグダグダしてから町田の実家へ。正月ってうちじゃ何故か蟹食べるんだ。ピース。お気に入りの割烹でいただいた香箱蟹に感銘を受けたのか、家族全員分の蟹をせっせと剥く父。偉大なる献身。年末にも一度食事に行っているし、特段大きなトピックもない。正月特番をザッピングしながら鍋をつついた。GACKT亡き今、格付けチェックに張り合いがない。東西ネタ合戦の白眉はマヂラブでしたね。あのシャドウのネタ、好きすぎて30分観てられる。火曜の18時とかからやってたアニメの雰囲気にすごく近くて大好きです。

2日日曜日、年末から続く生活リズムの乱れからか、起きたら10時を回っていて少しだけ凹む。ノソノソと起き出してブログを書く。溜まっていた日記は遂に9000字にも及び、普通に読んだら15分くらいかかる超長文となってしまった。もう少しこまめに書きたいものだが、なかなか上手くは行かないのが現実。現にこの日記だって大分長くなりそうな気配だ。

夜は友人宅で新年会。朝日鷹や初孫やくどき上手の、あまり店でも見ないくらいのレアなやつを次々といただく。近頃周りに日本酒を飲む人が減ってきた気がする。学生の頃、バイトしていた店が和食の居酒屋だったこともあり、毎日のように飲んでいたのが懐かしい。今年の冬は熱燗がたくさん飲みたいな。この友人は料理が大変に上手で、この日も手料理を何品か振る舞ってくれた。マグロのカマをマリネして焼いたやつが異様に美味しかったのをよく覚えている。これにしたって前日から仕込んでいたのだろうし、日本酒のラインナップも家飲みのクオリティではない。彼を見習ってホームパーティの質を上げていきたいものだ。

3日月曜日、起きてみると新年早々湿度コントロールをミスって喉が痛い。結果風邪には繋がらなかったものの、この喉の痛みは数日間に渡り僕を苛み続けた。この日が僕の仕事初め。心と身体をゆるやかに仕事へと傾けていく。去年の僕からの申し送り事項を受け取り、タスクを書き出す。若干気が進まない仕事もあってげんなりするが、生きるためには働かなきゃなと小袋成彬も歌っていることだし、粛々と作業を進めた。

この日は飲み会トリプルヘッダー。15時ごろに近所のイタリアンへ新年お挨拶&遅めの昼食へ。お店へ行ったらスタッフとお客さんがトランプで遊んでいてかなりいい空気。今年もここにお世話になることを固く誓った。

17時からは久々に会うブログ時代の友人たちと新宿へ。長らく会っていないものの、人並み以上にSNSに生息している方々なので懐かしさはあまりない。それでもやはり話は積もっているもので、会話が弾む弾む。お子さんの話、仕事の話、麻雀の話、酒量・食量の話。3時間ずっと話しっぱなしで解散した。コロナ前は隔週でこれくらいの飲み会をやっていたのだよな。また中華で集まりたい。

20時からは下北に戻りマイメン松井と散策。三ヶ日は流石に開いている店も少なく、開いていても満席ばかり。10分ほどお店難民をして、かろうじて席が空いていた名も知らぬ居酒屋へ。いつも通りお笑いとYoutubeとラジオの話をして、流れるようにカラオケへ。二人で行くカラオケは練習に近い。最近練習している曲、歌えないけど歌えたら盛り上がりそうな曲を研究して一時間ほどで解散した。今年は藤井風を歌っておけばいいんじゃないですかね。

4日火曜日、8時に起きて今年初の『カムカムエヴリバディ』。深津絵里の相手役はどうやらオダギリジョー。彼は本当何してもカッコいいよな。余談ですが僕の中では彼と妻夫木聡が同じ引き出しに入っています。しかしこのドラマ、深津絵里にしてもオダギリジョーにしても、実年齢よりも20歳以上若い役を演じているのだよな。二人ともそれくらいの年齢に見えているのがすごいのだけれども、早く年相応の彼らの演技が見たいとも思う。

年が明けてから、毎朝鉄瓶で白湯を沸かして飲むようにしている。鉄瓶は沸くまでに時間がかかるので、その間にカレンダーをめくったり、花の水を替えたりと、自動的に暮らしを整える時間が作れるのがいい感じだ。

ふと朝の光がいい感じだなと思って写真を撮った。年末にキッチン周りを掃除したので、可撮部が増えてこういう写真が撮れるようになりました。前述の通り、今年はその日の皿はその日の内に片付けるので、この状態のキッチンが続くといいな。

今年の一冊目として『ライティングの哲学』を読了。

筆者らが抱える「書けなさ」に対して、その傷を見せ合い、解決策を模索していくという内容が、今の自分のモチベーション維持の課題感にぴったりで、天啓を得たような気分で読み終えた。一番参考になったのは千葉雅也の「仕事をせずに仕事する」というスタイル。とりあえずPCに向かい、何でもいいから今の心境を書き出す。それをしていると、自然と昨日はこれをした、今日はあれをやらねば、みたいな方向に話と気持ちが転がっていくのだという。

前回の日々のことにも書いたのだけれども、自営業の僕は、仕事とプライベートの境界線が必要だとは思っていなくて、むしろそのオンオフがなだらかに切り替わり、オンとオフが共存するようなスタイルが理想だと思っていたのだよな。僕がプライベートで得たことは間違いなく仕事にも繋がるのだし、その思考をわざわざ切り離すのではなく、同じ脳みそで並列に考え続ける。その方法がかなり具体的に示されていて、今正に僕は「仕事をせずに仕事する」スタイルを身に付けている最中だ。

夜は近所のイタリアンの常連さんの家へお呼ばれ。いつもお店で会うだけだった彼らと、遂にお店の外で遊べる喜び。年齢はひと回り以上も違うのだけれども、いつも遊んでくれて感謝しかない。そこには料理人の方も来ていて、料理上手な家主もいるものだから、次から次へと料理やワインが出てきて完全に幸(さち)だ。この界隈の大人たちは皆仕事でしっかりと身を立てた方ばかりで、すごく生きている感じがする。仕事と生きることがしっかりと繋がっている感覚というか、とにかく今の僕はその感覚が妙に希薄で、かっこよく大人になった彼らを見た時にどこか羨ましく思う。かっこいい大人になった自分が今は想像できなくて、今年はもう少し頑張らないとな。

6日木曜日、東京の街に雪が降る。毎年のことですが雪の日には住所不定無職『ジュリア!ジュリア!ジュリア!』を聴いています。雪の中を大股で歩く全能感をバシバシに感じられる最高の曲なので皆様もぜひ。

昼過ぎに弊社代表の家に行く用事があったので電車で学芸大学へ。いざ着いてみるとインターホンはエラーで繋がらず、携帯に連絡をしても一向に既読が付かない。「さては死んだか?」と思い、一度カフェに篭って連絡を待つことに。結論、寒さでブレーカーが落ちてWi-Fiもインターホンも不通になっただけだった。ブレーカー落ちるとインターホンも落ちるんですね。勉強になりました。

入ったカフェで一時間ほど、クリップしていたWeb記事と、積んでいた音楽を消化。松木美定『人生の銀幕』という曲が破茶滅茶に良い。ayU tokiOや浦上想起を思わせる軽やかで複雑なポップス。ジャズ出身、これまで宅録でのリリースのみだったSSWが初めてバンド編成で挑んだこの曲。これ以外の曲と比べても圧倒的に開けていて、ポップスとしての強度を感じる。お洒落さとポップさがきちんと同居しているこの手の音楽にとことん弱い僕だ。

記事ではDIG THE TEAのこの記事が良かったな。

嗜好品は思考に不可欠な「孤独」を生み出す。哲学者・國分功一郎

嗜好品が必要である理由って、こういう側面でもっと語られるべきだと思うんですよね。でないと人間らしさがどんどん削ぎ落とされていって、歯車が軋みあうようなギシギシの社会になってしまう。嗜好品やこだわりや孤独は、人間の発展の産物であって、生きるのに精一杯だった時代には、そもそもそんな概念が発生しない。「豊かさ」みたいな曖昧な言葉じゃなくて、もっとHOW TOに近い、実践的にどう生活に嗜好品を取り入れるべきかみたいな話をしないと今の日本には浸透しないと思うので、僕らもそういうことをしていきたいな。

7日金曜日、およそ3ヶ月ぶりの散髪へ。髪がある程度まで伸びた瞬間、髪を切りたいタイミングが完全に消失して際限なく伸びていくのどうにかしたい。最近は完全に「金も無いし束ねて忘れる(©︎never young beach)」状態だったので、意を決して散髪へ赴いた自分を褒めてやりたい気分だ。ついこの間まで産休に入っていた担当の美容師さんはまたしても子宝に恵まれたらしく、5月にはまた産休に入ってしまうという。夏の髪をどうしたものかと悩んでいる。

The Weekend『Dawn FM』が超サイコー。ディスコポップっぽい音像とどこまでもスムースなボーカル。耳触りはどこまでも滑らかで、どこか現実離れした艶やかな美しさを感じるのだけれども、所々ブリッジ的に差し込まれるラジオのタイトルコールが僕らを現実に引き戻す。You are now listening to 103.5 Dawn FM。僕がラジオ好きだからなのか、このブリッジに異様な安心感があるのだよな。すごく一貫した世界観で、かなり好きなアルバムだ。ちなみに僕は前前作よりも前作が、前作よりも今作が好きです。

夜は弊社代表が水炊きを作りたいらしく我が家へ。彼の家には調理器具と調味料が乏しいので、料理をしたい時は急に我が家にやってくる。どうやら料理家・リュウジの水炊きを作りたいらしい。僕はこの手のレシピはあんまり好きじゃなくて、何だかズルをしている気分になるのだよな。フライパンでパスタ茹でるレシピとかあれほんと無理。今回のレシピは比較的許容範囲内だろうか。とりあえず彼のやりたいようにやらせることにした。結論、一時間煮込んだ鶏肉はホロホロ。手羽元・手羽先からもしっかり出汁が出ていて美味しかった。

 

出来上がった水炊きを食べながら金曜ロードショーでやっていた『千と千尋の神隠し』を二人で観る。これまで何度も観てきたはずなのに、何故か今回僕の胸に刺さりまくってとんでもない。映像の美しさも、キャラクターの躍動感も、セリフの一つ一つも、急に僕の琴線に触れてきて、目が離せないほど観入ってしまった。変わったとすれば僕の感性だと思うのだけれども、自分でも一体どの感情がそうさせたのかが判然としない。ジブリは昔から好きだけれども、今改めて色々観たらきっとグサグサ刺さるのだろうな。

8日土曜日、マイメン松井と昼飯を食う約束をしていたのだが、遅れに遅れて結局集合したのは14:50。休日の松井に多くを期待してはいけない。多くの店が既にランチを終えていて、唯一開いていた『ミート矢澤』へ。知らなかったのですが、僕の大好きなとんかつ屋『あげ福』はここの系列だそうです。2000円のハンバーグに舌鼓。三十年弱生きてきて、未だにハンバーグの相場感が掴めない。『さわやか』が安すぎるのは分かってはいるのだが、どんなに美味しくとも1500円を超えてくると割高な感じがしてしまうのだ。とんかつに2000円は払えるのに、ハンバーグには出し渋る。金銭感覚って不思議だ。

美味しくも割高なハンバーグを食べ終え、二人で品川神社へ初詣に。歩いて向かう最中に初めて御殿山付近を通ったのだけれども、あの辺りの雰囲気はすごく独特だな。高級なことはよくわかるが、何となく他のエリアから隔絶されていて陸の孤島感がある。たまに散歩で通りたい街リストに追加しておいた。品川神社では毎年年始に友人が働いていて、巫女の格好をしているので見にこいと言う。今年が最後!と言っているのをもう三年くらい聞いているが、例に漏れず今年が最後だと言うので、初めて見に行ってみた次第だ。元気に働く27歳の巫女。三人で写真を撮ったらチェキみたいで笑えた。

その後は我が家で鍋会。本当はクエ鍋を予定していたのだけれども、諸事情あり水炊きに。近所の肉屋で肉と鶏ガラを仕入れ、一時間半かけて鶏白湯を引いてみる。ガラを使うのは初めてだったのだけれども、あれ一羽数十円とかで買えるのな。時間はかかるが間違いなく美味しいスープは作れるのだし、積極的に導入していきたい所存だ。鍋をつつきながら、アマプラにあるPerfumeとV6のライブ映像を立て続けに観る。Perfumeはこれまでにないスタイルの演出がバッチバチに決まっていて最高。おそらくこれをオリンピックでやる予定だったのだろうな。Perfumeのライブには、片手の指じゃ足りないくらい足を運んだけれども、ステージに三人以外の人間が乗ることは、僕の知る中では初めてのことで、それによって圧倒的に表現の幅が広がったように思う。他のダンサーがいることで三人の異質さが際立つというか、Perfumeってやっぱり実在してないのかもしれないなと思うくらい、電脳と日常を自由に闊歩するようなデジタライズされたパフォーマンスが映えていた。

Perfume LIVE 2021 [polygon wave]

V6の解散コンサートはとにかく良かったの一言に尽きる。Perfumeの後に観てしまうと、パフォーマンスの面ではどうしても見劣りしてしまうのだけれども、三宅のかっこよさ、岡田のマッチョさ、リーダーの歌の上手さはずっと観ていられる。SMAPや嵐と比べて、ヒット曲がそこまで多くない彼らだが、流石に全体的に良曲揃い。特にライブでのみ披露してきたという『目を閉じれば』は完全に滝(僕の最上級の褒め言葉です)だ。歌詞もメロも抜群で、そこまでのファンではない僕ですらテレビ越しにグッときてしまった。音源未収録、ライブ映像も無い曲なので、聴きたい時はアマプラでこの曲まで飛ばして観てます。2:08:30くらいから始まるので気になる方は是非。

LIVE TOUR V6 groove at SAITAMA

アイドルってたまにこういう、ファンにそっと手渡すような曲作りますよね。26時のマスカレイドに『心から』という曲があるのですが、それも滝です。

二本の良演ライブに気持ちが逸り皆でカラオケへ。僕と松井の日頃の研鑽が実を結び、初速から圧倒的な盛り上がりを見せたこの日のカラオケはテンションを落とすことなく始発まで駆け抜けました。こういう夜のために僕らはカラオケに通うのです。ほんと松井と二人で行くカラオケ、別に楽しくないですからね。あれは行くのが当たり前になっているので行くだけです。

9日日曜日、モスクワ時代の友人と夕飯。彼らとは出会って十五年弱経つけれども、未だに年二回くらいのペースで集まっているのは我ながらすごいことだよな。話題は自然と結婚・同棲・これからの交友関係へ。同年代で集まると大体こういう話になる。僕は今の交友関係を一切断つことなく年を取りたい。友人が結婚するならその結婚相手ごと一緒に遊べるような大人になりたいな。それにしても結婚の気配のしない友人と話すと安心してしまう。皆で幸せになりたい僕はバス村が心の底から大好きです。

流れでサクッとカラオケへ。一時間一本勝負のはずだったのが、一人が終電を飛ばしたが故にフリータイムへ突入。まさか28歳にして二日連続カラオケで夜を明かすことになろうとは。まあ楽しいからいいのだけれども。カラオケの肝は、いかに最大公約数を見付けるかだ。その点松井と行くカラオケは公約数の多さにしてもその大きさにしても完全にコンセンサスが取れている。この日の出来はまずまずの85点。結局五時間ほぼずっと歌いっぱなしで喉もカラカラだ。

10日月曜日、二夜連続のカラオケオールを受けての14時起床。ダラダラと漫画を読んだり仕事の連絡を返したりして過ごし、夜は最近料理にハマっているという後輩を近所のイタリアンへ連れていく。曰く、Youtubeに上がっているイタリアンのレシピ動画は全部観たというこの男。昔からこだわりだすと我を忘れて没入するタイプの彼は没入しすぎて大学も七年目の男だった(没入だけが理由ではもちろんないが)。この日は彼に二年ぶりに会ったのだけれども、これがまためちゃくちゃに面白い。二年前までは確かにこんな男ではなかったのだけれども、きっと料理が彼の人間性に深みを増しただろう。話すエピソードの一つ一つがあまりにも磨かれすぎていて、店の人と一緒に腹を抱えて笑ったものだ。「すいません、今日一銭も払えないっす」と乾杯のビールに口を付けてから切り出す間の取り方と潔さ。それでも尚この夜の彼の面白さを思えばお釣りが来るくらい楽しませていただきました。また半年後くらいに会ってケタケタ笑いたい。

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