泣いても笑っても最終日。この日はパラパラと雨は降ったものの、初日二日目と比べりゃあんなものは晴れだと断言できる程度の降水量。
では真夏のフジの夢最終日!感想戦いきます!
REAL ESTATE
この日の朝はゆっくりスタートの12:30。朝の時間帯に観たいアクトが無かったのでテントでたっぷりと休むことができた。僕のフジロック史上最もたっぷり睡眠をとった日となったのだが、そのおかげかこの日は元気一杯楽しむことができた。もう若くはないのだし毎年しっかり寝るフジロックにしたい。
さて、2年越しの想いの丈が募った念願の『REAL ESTATE』である。期待を全く裏切ることなく最高の演奏を見せてくれた。やはり牧歌的でゆったりミニマルなあの音楽はフジロックにぴったりである。音源と比べてもほとんど遜色の無いレベルのとても高度な演奏には彼らの地力を見ました。
ホワイトの後方で椅子に座ってユラユラしながら聴くのが本当に心地良かった。願わくばあのまどろみのような音楽で眠ってしまいたかったが、生憎この日はたっぷりと睡眠をとっていたので眠れませんでした。
LOVE PSYCHEDELICO
本当はところ天国で『トクマルシューゴ』の音漏れを聞きつつ昼食をとり、タイミングを見てマーキーの『SLOWDIVE』に行きたかったのですが、友人から「ヘヴンでピザ」という、直面している現実に対する圧倒的な正解を提示されてしまい、抗う間も無くヘヴンに足が向かってしまった。ピザを待っている間に演っていたのが『LOVE PSYCHEDELICO』だったのだが、2、3曲しか知らなかったのにもの凄くいいライブだった。
なんて言うのだろう、カテゴリ的にはYUIとかいきものがかりと一緒の枠にカテゴライズされてしまうのだろうが、圧倒的に【良さ】がすごい。アホみたいな表現で大変情けないのだが、味覚で言うところの「旨味」みたいなものが半端ない。彼女の音楽って老若男女全員が好きになれる気がするし、あと昔から何も変わっていない。いつまでたっても自由に、やりたい事をやりたい時にやってるみたいな感じがとても良かった。
もっとちゃんと音源聞きます。
BONOBO
後のTRONBONE SHORTYの事を考慮して断腸の思いでYUKIを諦めホワイトの『BONOBO』を観た。
が、何がいいのか全くわからん。退屈だし音も別に良いと思えなかった。
つまらんので2〜3曲観てホワイトへ向かった。
TROMBONE SHORTY & ORLEANS AVENUE
こういうライブを観るためにフジロックに来ているのだ僕は。
ジャズどころかほぼほぼヘビメタのような超ヘヴィ級のバックバンドが支えるのは稀代のラッパ吹き、『TROMBONE SHORTY』その人である。こいつがトロンボーン吹くわ歌うわトランペット吹くわで八面六臂の大活躍。ソロを吹こうものならその圧倒的な技量で観客を盛り上げ、ホーン隊と合わせたならば人間離れしたグルーヴで観客を沸かせ、マイクを握れば他人の曲を恥ずかしげもなくカバーする。レッチリの『Give It Away』のカバーには僕も血がワッと沸き立つのを感じました。
バックのバンドも全員上手いし最高にグルーヴィなのだが、何と言っても『TROMBONE SHORTY』のマッチョさが凄すぎる。フロントマンとしてのカリスマ性と呼んでいいのかはともかく、力づくでオーディエンスを掻き立てるのが最高にかっちょいい。とにかくこのライブ一本観れただけでも今年のフジロックに来た価値はあったというもの。また来年もこういうライブに巡り会いたい。
THUNDERCAT
今年の締めは日本大好き『THUNDERCAT』
こいつは本当にベースが上手すぎる。キーボードとベースのユニゾンのフレーズとかは思わず笑っちゃうレベル。正直僕の理解の範疇を超えてしまって、音楽というよりも一つのショーを観ているみたいな気持ちで楽しんでいた。
とにかくメンバー全員が呼吸をするように楽器を操るもんで、今後こういう演奏って『THUNDERCAT』以外では二度と観られないだろうなって思いました。本人もMCで日本が大好きなのが伝わるレベルの日本好きなのでいつかまた来日公演があるはずなのでその時は是非とも観に行きたい。
おわりに
以上、僕の今年のフジロックの感想戦である。
ちなみに三日目のベストアクトは圧倒的に『TROMBONE SHORTY』。
三日間総合のベストアクトはもの凄く悩むけど、僕をボロッボロに泣かせてくれた『サンボマスター』ですかね。
今年も本当に最高の3日間をありがとうございました!!!!!
それではまた、苗場で。