フジロック’18 1日目

いいライブ

フジロスがひどい。

あまりにもフジロスがひどいものだから、去年のフジロックエントリーを見返してみたら書き出しの一文が「フジロスがひどい。」で笑った。

さて、僕らはいずれ忘れてしまう生き物なのだから、今年も記さねばならない。まずは天候に恵まれた初日から。

モンゴル800

ここでモンパチ観なかったら今後一生観る機会無いだろうなと思って観たモンパチ。蓋を開けてみれば『あなたに』から始まり『小さな恋のうた』で終わる(厳密に言うとラスト前)完璧なセットリストでまんまと盛り上げられてしまった。もちろん20年のロングキャリアが生む安定感も素晴らしかったし、楽曲のわかりやすさもJ-POP然としていてとても良かった。

思えばあの10曲前後のセトリで知っている曲はマジでこの2曲しかなくて、メガトン級のヒット曲があればたった2曲でも20年食えるという圧倒的な事実を突きつけられた最高のライブであった。

初日のグリーンの朝イチだったこともあり、今年のフジロックの幕開けが『あなたに』だったのは超良かったな。

 

ミツメ

いやぁ別に観る気無かったのだけれどもやっぱり好きなバンドは観に行ってしまうのだよな。

ライブ定番曲で固められた安定感のあるセトリはやっぱり心地良くて、つい先日MVがドロップされたばかりの新曲『セダン』も天気の良い昼間にぴったりだった。でもやっぱり一番は『エスパー』だなぁ。アウトロのギターの轟音は何回聞いてもシビれるカッコ良さだ。

ミツメの最高到達地点が更新されました。ミツメ『エスパー』

 

LET’S EAT GRANDMA

美少女デュオとか言うから観に行ったけれども、ビジュアルも曲もそんなに好きじゃなかったな。

ただキーボを低めの位置で弾くあのセクシーさには参った。僕も積極的に真似していきたい。

 

THE TESKEY BROTHERS

川で遊びまくりいよいよYEARS&YEARSを観に行こうかと腰を上げた瞬間、あの悪魔の言葉がかけられてしまった。

ヘヴンでピザ半分こしようぜ

ヘヴンのピザの断り方を知らない僕である。結局気が付いた時には、初日最大級のパリピ場を見逃してピザをみんなと半分こしていたのだ。その時ヘヴンのステージに立っていたのがこの『THE TENSKY BROTHERS』

晴れたヘヴンに全くもってぴったりなソウルフルでありながらピースフルでチルな音楽が心地よいことこの上ない。全く事前情報無しで聴いていたのだがあまりにも良すぎて東京に戻ってきてもちょくちょく聴いている。

 

TUNE-YARDS

これ観たのだけれども酔っ払っていて全然覚えてない。

ただ底抜けに良かったのを覚えている。悔しい。

 

サカナクション

5年ほど前のホワイトでも観ていた『サカナクション』。キャリア的にも成熟を迎え、脂の乗り切った彼らの演奏は全くもって圧巻であった。

丁寧なライブ運び、新旧の名曲を散りばめた緻密なセトリ、確かな演奏力とダンスミュージックとしての強度は、日本のアーティストの中でもトップレベル、というかライブだけなら日本で今一番良いライブをするのはサカナクションかもしれない。そんな事まで思わせる本当に完璧なライブであった。

音楽に対する情熱と圧倒的なプライドを感じさせてくれる彼らのステージは、そのあまりの素晴らしさに思わず泣いてしまったくらいだ。

ベースが良すぎる。音もフレーズもいいし、あと所作が美しい。ずっと見惚れてた。

 

MAC DEMARCO

こいつはマジでただのバカ。

『STAR WARS』のテーマと共に出てきたかと思えば、バックのVJがずっと『MOTHER2』のプレイ動画。ステージにはイスが並べられ、水原希子含む彼の友人たちが座って聴いている。メンバーのストラップが全員ハードオフだったり、友人の一人と一緒にでかい声で「チカラーーー!」と叫ぶだけの時間があったりと、とにかく自由すぎるステージは会場中を包み込むような妙なハートフルさがあり、彼にしか成し得ないステージだったと断言してしまおう。

曲は言うまでもなく良かった。最高だよ。

 

東郷清丸

初日の締めはRookie-a-Go-Goに出演していた東郷清丸。

ライブが観たいと思っていた矢先のルーキー出演。サイケデリックなギターの揺れと揺蕩う歌声。決して演奏は上手くなかったけれども、予想を裏切らない心地良さがやっぱり最高だったな。

あと生で見てもやっぱりキングオブコメディの今野に激似だった。

東郷清丸『2兆円』に2兆円の価値はあるのか

 

おわりに

初日のベストアクトは『サカナクション』

音楽に真摯でい続ける事の素晴らしさを教えてくれた気がします。

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