Billboardで『Kamashi Washington』を観た

いいライブ

 

JAZZの概念を丸ごとひっくり返されたような最高の夜でした。

 

*12/17 Update

2016年に僕が観たライブの中で第1位に輝きました。よろしければ。

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*5/28 Update

後日、この日のドラマーRonald Bruner Jr.の来日公演に行ってきましたので、こちらの記事もよろしければ。

Cotton Clubで『Ronald Bruner Jr.』を観た

 

感想


今年のフジロック、自分的にはかなりいい回り方ができたと思っていて、ヘッドライナーのレッチリ裏で苗場食堂でDJみそしるとMCごはんを見たことも含めて最高だった。中でもホワイトで見た『Explosions in the sky』はもうホント意味わかんないくらい最高で、今年のベストアクトだったと今でも確信してるんですが、実はその真裏のヘヴンでやってたのがこの『Kamashi Washington』

友人達が全員口を揃えて最高だったって言うんで気になってたんですが、来日公演があるというので行ってきました。

Billboardの2ndだったので9時ごろのスタート。Billboardは初めてだったのだが、ステージの後ろがガラスになってて夜景がバッチリ見下ろせるという最高のロケーション。ちなみに演奏が始まるとカーテンが閉まり、夜景をバックにライブを観るというエモいシチュエーションが実現しないのが実に惜しい。

この日の編成はキーボ・ベース・ツインドラム・女性コーラス、ホーン隊がトロンボーン・ソプラノサックスにアルトサックスのカマシという編成。ちなみにこのソプラノサックスはカマシのリアルダディだったらしい。体積がカマシの半分くらいしかなくてとても血縁者には見えない、けどやっぱりサックスがめちゃ上手いので血は争えない。

そしてこのツインドラムである。こいつらが半端ない曲者で、上手すぎて何を叩いているのか全く理解できない。ただの異次元。ジャスタ異次元。2人して暴れすぎてて音圧がとんでもないし、恐らく構成だけを確認してあとはお互い好き勝手やりまくってるのに何かすごい。ドラムだけのセッションがあったのだが、これも恐らく打ち合わせ無しでやっていて、とにかくお互いめちゃくちゃやりまくる。構成やら尺やらの概念から解放されたインファイター達がノーガードで殴り合うみたいなバッチバチのセッションなんてどう考えたってかっこいいじゃないか。ただし即興の弊害として最後グダッてたのはご愛嬌。

というかこの日はドラムだけじゃなくてバックバンドが暴れまくってて本当に最高。

先月LAのウォルト・ディズニー・ホールで『Kamashi Washington』を観てきた先輩曰く、その時はオーケストラを引き連れており、流石に大所帯抱えたまま構成無視して好き勝手やれる訳も無く、彼らは鳥かごの小鳥よろしく封じ込められていたらしい。オーケストラから解き放たれたグルーヴ・モンスター達はそりゃあもう好き勝手やってた。ソロがいちいちかっこよすぎたし、全員でテーマに戻ってくるとことか毎回鳥肌立つレベル。アベンジャーズが全員揃った時みたいな感動が10分おきに訪れるから最高。

音響的にはボーンとソプラノサックスがかなり絞られてて、あんまり聞こえなかったのが惜しかったがソロはばっちりかっこよかったのでまあよし。特に1曲目のトロンボーンソロは本当にかっこよくて一発で引き込まれた。

肝心のカマシは当然モンスター中のモンスターなのでバチクソかっこいい。熊並みの体躯がノリノリでサックス吹いてるっていうビジュアルでもうグルーヴがすごい。目に見えるグルーヴ。フレーズがいちいちセクシーで、それでいてパワフルで、フィジカルの音楽って感じがした。サイコー。

唯一の減点はアンコールをやってくれなかったこと。何時間でも観ていたかったですね。

 

 

おわりに


Billboardだったから座ってみたが、ヘヴンでスタンディングで見れたら最高だっただろうなぁと思った夜でした。

ちなみにExplosionsも本当に最高だったのであの時間にホワイトにいたことに何の後悔もありません。

 

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