下北沢『ラーメン桑嶋』の『冷やしもみじ』

下北沢『ラーメン桑嶋』の『冷やしもみじ』

当ブログにも度々登場している下北のラーメン屋『桑嶋』、季節麺が出る度に足を運んでは、その奇抜な美味しさに度肝を抜かれる最高のラーメン屋である。

そして何を隠そう、始めて桑嶋に行った際に僕を虜にした季節麺こそ、この『冷やしもみじ』なのである。

最早夏の風物詩と言っても差し障りのない最高のサマー・ラーメンの話をさせてくれ。



感想

まずこの「もみじ」というのは紅葉のことではない、ズバリ鶏の足である。このラーメンではもみじに多分に含まれているコラーゲンを利用し、もみじから取れる鶏スープを冷やすことで、ジュレ状の鶏スープを作っているのである。

そして味の決め手となるのが実山椒。1年の内5〜7月の間にしか味わうことのできない実山椒を贅沢に使っている。

この写真のように刻んだ実山椒ととろろを合わせ、さらにそれをジュレ状のスープと混ぜ合わせるのである。その結果スープはトロトロになり、麺と非常によく絡む。レンゲを使わずとも、一啜りでスープも麺もトッピングも全て同時に味わう事ができるのである。全てが計算され尽くした最高の一椀とはこういうことを言うのだろう。

トッピングのすだちをググッと絞り、麺・スープ・とろろをよ〜〜〜く混ぜる。混ぜが中途半端だとスープの粘度にムラができてしまうのでよ〜〜〜く混ぜる。そうすることで、麺をズルルッと啜った時に最高のバランスでスープ・とろろを共に味わう事ができるのである。

そしてトッピングは紫蘇に茗荷、とろろ昆布にミニトマトにセロリのピクルスにお馴染みの鶏チャーシューと非常にバラエティ豊か。もちろん全てのトッピングがスープ・山椒との相性が抜群で、ラーメンと一緒にこれらを食べることで様々な味わいを楽しむ事ができるのだ。ただでさえ美味いラーメンなのに、飽きさせないギミックが盛り沢山。憎いラーメンである。

この時点で既にこのラーメンが美味しさの遊園地、味覚のワンダーランド、美食のクレイジーダンスホールであることがお分かりいただけたと思う。だがこのラーメン、麺を全て食べ終わり、スープだけになった時、その真の姿を表すのである。

ズバリその真の姿とは、おじやである。半ライス(100円)を注文し、残ったスープに投入して再びよく混ぜる。するとご飯の熱によってジュレ状であったスープが溶け出し、絶妙なとろみのおじやが完成するのである。このおじやがこれまたえげつない程美味であり、ラーメンとおじや、一体どちらが本命なのか分からなくなる程である。おじやのゲシュタルト崩壊である。

とにかくこのラーメンを頼んだならば、半ライスを注文しない手はない。表を見て裏を見ず。ラーメンを見たならおじやも見てくれ。

 

おわりに

スープを固める工程によって、ランチも含めて1日15食限定という限られた杯数しか提供できないこのラーメン。7月末頃までは提供する予定とのことで、早めに行く事をオススメします。

過去の季節麺の記事はこちら。よろしければ。

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