3週目にして早くも日記が1週遅れ始めている。毎日コツコツ書けば良いものを、その勤勉さがあれば僕は今頃ちょっとした人物になれていたとも思う。別に僕の日記が遅れようが書かれなかろうが、誰も一向に構いやしないのだけれども、たった1週間前のことを思い出せなくなってしまうくらいには僕の記憶は儚い。せめてものライフログとして、今年に入ってからSNSの投稿頻度を増やしている。が、結局全てを記録することなんてできようもなく、いつだってポロポロと取りこぼした記憶を後悔するのだ。早くこの1週遅れを取り戻し、新鮮な記憶で日記を書く習慣を手に入れなければ。
1月3週目の日記です。アイキャッチはいつかの夕暮れ。相変わらず不調なGRをいつ修理に出したものか、ずっと悩んでいます。アイキャッチに使えそうな写真も残りわずか。それまでに直さなければ。
1月15日 月曜日
昼食を求めセブンイレブンに立ち寄って気が付いたのだが、店頭から冷凍の担々麺が消えている。僕はセブンが最寄りのコンビニなので、現れてはたちまちに消えてゆくPB製品の儚さをよく知っている。僕がどれだけ気に入っていたって、売れ行きが滞れば資本主義はそれを許さない。全体的に飽きつつあるセブン製品の中で、あの担々麺だけは何度食べても美味しいと思える数少ない商品だったのに。仕方がないので次点で好きなカプリチョーザのトマトとニンニクのスパゲティの冷凍のやつを買って食べた。お前は消えてくれるな。
前日の深酒もあってか、なんだかあまり仕事が進まなかったので夜から近所のスタバへ。意外と22時まで開いているのがかなりありがたい。下北のスタバは平日であろうと常に混んでいて、日中は席を確保するのにも一苦労だが、遅い時間は狙い目なのだよな。環境を変えたことで作業は捗り、積んでいた音楽を聴きながらキリのいいところまで仕事を進めて閉店。良かったのはKIRINJI『Steppin’ Out』、SE SO NEON『Kidd』、Kali Uchis『QRQUIDEAS』あたり。昨年の聴き逃しで手一杯なのに、バンバン新譜も出るものだから耳が常に忙しい。
帰り際、近くのスタンディングバーへ新年のご挨拶。月曜日に立っている方が仲良しなので、ついつい話が込んでしまう。ご飯が好きな方なので近所の飲食店や美味しい調味料の話がいつも盛り上がるのだ。今年も毎週月曜日はここにいることが多いかもしれない、などと思いつつ帰宅&就寝。
1月16日 火曜日
この冬一番の冷え込み。家の中がキンキンに冷え込んでいて、嫌いな暖房にも頼らざるを得ない。実はこう見えて僕は暖房を好かん。この冬もここまでこたつと湯たんぽのみで乗り切っていて、エアコンを付けたのはこの日を含めてわずか2回。それも湿度計が10%を指したのを見て、ますます気持ちが遠のいた。
外に出たくないので、家にあるもので昼食を作ろうと思ったら、飲み会続きで非常に食材が乏しい。唐辛子も切らしていて、質素飯の代表格・ペペロンチーノすら作れない始末。何かないかと棚を物色し秋山商店の出汁パックを見つけたので、つゆを作って年末の残りの少し良いきしめんを茹でて食べる。シンプルでとても美味しい。自分で昆布と鰹節で出汁を引いても中々こうはならなくて、プロが組み上げる旨味のバランスの素晴らしさに脱帽。出汁は出汁屋だ。
Netflixで是枝裕和『舞妓さんちのまかないさん』を観る。
心が震えるほど良い。京都の花街の茶屋を舞台に、舞妓を支えるまかないさんの物語。食事自体よりも、彼女たちの日常にフォーカスが当てられていて、食事を生活の重要な、けれどあくまで一要素として描いてるのが特に好きだな。。先日の日記にも書いたが、僕は生活を愛する人を愛しているので、この作品はまさにドンピシャだ。松岡茉優演じる原作にはないオリジナルキャラが特に良くて、彼女が大好きだったあの頃の気持ちを思い出しました。まだ観終えていないので、ゆっくりと噛み締めながら楽しもうと思います。
1月17日 水曜日
この日は予定が6つくらい入っていて、仕事にプライベートに東京中をあちこちへ駆け巡る一日。電車にはたくさん乗ったものの、一回一回の乗車時間が短いのでSNSを眺めることしかできない。長ければ本も読めるのに、数分の電車って持て余しますよね。
仕事の途中で2ヶ月ぶりに髪を切る。一時期かなり定期的に髪を切ることに成功していたのに、最近はまた散髪への億劫さが出てきてしまい、僕の黒髪が無造作を極めている。短い時は少し伸びただけで気になり始めるのに、あるラインを超えて伸びた髪は途端に切り時を失ってしまうのだよな。最近バリカンを買ったのでツーブロックを更に維持できるようになり、散髪の間隔は伸びる一方だ。
発表されたCoachellaのラインナップが全然ピンとこない。ヘッドライナー3組は魅力的なのだが、他に観たいアクトが2〜3組しかない。気になるのはLil Yachty、BCNR、初音ミクあたりか。これは今に始まったことでもなくて、年々僕のCoachellaへの関心は薄まっている。聞くところによるとチケットの販売状況もよろしくないらしいので、僕の感覚は意外と世間とそう離れていないのかもしれない。フジロックにはboygeniusと宇多田ヒカルとFrank Oceanをお願いします。
夜はお茶界隈の知人と奥渋にあるワインバーへ。ここの店主の方とは麻雀を打ったりもするので、年始の挨拶も兼ねての来訪。このお茶の方とお会いするのは二度目なのだけれども、きちんと話すのは初めて。茨城の方で『偶吟』という素敵なお店を1人でやられていて、そのお店の在り方がほぼほぼ僕の理想の形をしているのだ。いつもSNSで眺めながら羨ましく思っている。
立地もあってまだ行けていないのだけれども、話を聞くにすごくいいお店に仕上がっていて、内装を端正に整えた小ぢんまりとした店舗に、店主の人柄の温かみが加わり、すごく丁度いいお店になっている。いつだって通いたくなるのは人柄に惹かれる店だ。思い切って彼女の年齢を尋ねたら、想像より5歳も若くてびっくりしました。いつか絶対行ってみたい。
その後はその方の友人もお迎えしてカラオケへ。ボイトレの成果はまだ出ていないが、カラオケを通せば初対面でも一気に仲良くなれる。今年もカラオケコミュニケーションを積極的に行っていきたい。
1月18日 木曜日
アンジュルムの元リーダー、竹内朱莉の個展へ。
僕は書への造詣が深くないので作品の良し悪しはわからないのだが、竹ちゃんらしい作品が並んでいてとても良かった。ハロプロ曲のタイトルを書いた作品の中に、アンジュルムの中でも大好きな2曲『46億年LOVE』と『愛すべきべき Human Life』の作品があったので嬉しくなりました。彼女が卒業後も書道家としてキャリアを重ねていることを心から嬉しく思う。ハロプロを卒業したメンバーが別の場所で活躍しているのを見ると本当に嬉しくなるのだよな。お仕事とお金をたくさんもらって、全員幸せになってください。
その後は高円寺でずっと行きたかったらーめん太陽へ。少し前にGoogle Mapでピンを立てていて、鈴木もぐらが復讐の一環でTwitter(新X)にあげていたものだと思っていたのだけれども、今調べてみたら全然あげてませんでした。僕の地図にはそういう理由も分からず行きたいと思っている店がたくさんある。しかし彼は身体に悪そうなものしか食べないよな。他人事ながら心配だが、彼にはそうあって欲しいと願う我儘な僕もいる。
肝心のラーメンはとても美味しい。煮干しと醤油のトラッドで懐かしい味わい。ジャンボ餃子も頼んだが、こちらはまずまず。個人的には餃子は小さい方が美味しいと思っています。今年は仕事で高円寺に来ることが増えそうなので、また来たいと思いつつ、高円寺にはラーメン屋があまりにも多い。次はラーメン健太に行きたいところだ。
その後は友人と高円寺BROへ。ここは居心地もいいし、スタッフも素敵な最高にナイスなシーシャ屋なのでお近くの方はぜひ。
1月19日 金曜日
ベランダが新曲を出していることに気が付いて思わず声が出た。前作から実に6年ぶりのニューリリース。やっぱりこのバンド好きだ。京都らしい、適度に力の脱けた軽やかなポップス。気怠さと温かさと懐かしさが漂う、もう思い出せなくなってしまったいつも通りの日常を拾い上げるような彼らの楽曲が大好きで、一時期はかなり聴き込んでいた。
すっかり活動もしていないものだと思っていたのだが、Twitterのアカウントを見てみたらそこそこ定期的に活動しているようで猛省。公式アカウントはフォローしておくに限ります。近々ライブにも行ってみたいと思っているので興味ある方一緒に行きましょう。
夜は近所の最高のバーへ。ここは週に2〜3日しか開いてないのに経営が成り立つ魔法のお店。食事は何を食べても品があって美味しいし、お酒の取り揃えもバラエティに富んでいて素晴らしい。そして何より遅くまで開いている。3〜4時まで美味しいご飯が頼める店って本当に貴重だよな。この日はムール貝・葉玉葱・ サフランのパスタを注文。サフランの香りとムール貝の出汁で抜群に美味しい一皿だ。帰り際に店の方が翌日の雪予報を見て嬉しそうに「これじゃ明日は開けられないな」と話していて、台風で学校が休みになる小学生みたいだなと思った。
1月20日 土曜日
Juice=Juiceの10周年ライブを配信で視聴。本当に、心の底から素晴らしい。楽曲レベルではジュースが一番好きなのだよな。歌モノが多くて、それに見合うボーカリストが揃っていてレベルが高い。若いメンバーもかなり伸びてきていてグッときてしまう。この日は10周年ツアーの千秋楽ということもあり、通常のメドレーに加えて、各メンバーの加入時のシングルと衣装で披露したメドレーもあって、セトリがリッチで大満足。白眉は『POPPIN’ LOVE』。この曲、僕の大好きな激甘アイドルソングでマジで滝です。ライブで聴くのは久々で、イントロでデカい声が出てしまいました。個人的にはこの曲は「稲場愛香の曲」というイメージがあって、既に卒業した彼女の幻影を無意識に追い求めてしまう。彼女がいた時代の最高のライブ映像があるのでぜひご覧ください。
夜は大学時代の先輩と後輩と飲みに下北沢・之ノ日へ。下北居酒屋の大名店・にしんば出身の方がやられているお店らしく、刺身も肴もお酒も全部のクオリティが高い。コスパも高いし店内も落ち着いていて、まだまだ世間にバレていない気がするのでもう少し適度に混んで欲しいな。この先輩とは半年に一回くらいのペースで会っていて、音楽や仕事の話など、近況を報告しあって穏やかに解散。
その後は一緒に飲んでいた後輩と、近所に住む知人と合流し、新台北で軽く飲んだ後カラオケへ。最近仕事でご一緒することがあって以来、仲良くしてもらっている。それと、ボイトレに通っていることを公言して以来、カラオケに行く頻度がかなり増えた。興味を持って誘ってくれるのは嬉しいものの、まだトレーニングの成果が現れていないので、そこは少し心苦しく思っている。この日もしっかりと5時まで歌って解散。僕は誰とカラオケに行ってもかなり楽しめるタイプなので、皆さんカラオケに行きましょう。
1月21日 日曜日
今井むつみ・秋田喜美『言語の本質』を読了。
人間がどのようなプロセスで言語を習得するかについての本で、これまで言語学において軽んじられていた「オノマトペ」が、実は言語習得において重要なのではないかという仮説を、様々な実験を通じて立証している。この一つ一つの実験がとても面白くて、音が与える印象と身体性についての実験などはかなり興味深かったのだよな。言葉を扱う方や、今まさに言語を習得しているお子さんがいる方にはすごくおすすめです。
夜は茶割の多治見さんの誕生日祝いへ。遅い時間にサクッと立ち寄って帰ろうと思っていたのだけれども、19時くらいに彼のインスタを見ていたら店内があまりにもガラガラだったので、予定を切り上げ早めに駆けつける。どうやら僕と同じ考えでいた方が多かったようで、20時過ぎには大いに賑わっていたので安心した。案の定彼はベロベロで、誕生日だろうが通常時だろうがやっていることは変わらない。シャンパンとお茶割りで心地良く酔わせていただき帰宅しました。