日々のこと、2020年4月16日。古い習慣たちとスカートに寄せて

日々のこと

外出をしなくなってから、あらゆる方面での「新しい」体験が著しく減ったように思う。新しい料理にも出会わないし、刺激的な人との出会いもない。近所の花屋もやってないし、心動かす景色を見つけることも少ない。僕などは持って生まれたスキルポイントの7割を「対人コミュニケーション」に振った極振りキャラであるからして、人に会えない今のこの状況はあまりにもつまらない。SNSなどを見ていても、きっとみんな似たような気持ちなのだろうと感じる。

個人的な部分で言うと、新しい音楽をあまり聴かなくなった。それでも世の人々に比べれば余程聴いている方だとは思うのだけれども、以前と比べれば大分少なくなった。元来、好きなアーティストの新譜や期待度の高いアルバムはじっくり腰を据えて向き合って聴きたいタイプなので、どこか浮ついた心持ちが続くこの頃は聴く気になれないのだろう。供養として今溜めているアルバムたちを列挙させてください。くるり『thaw』、赤い公園『THE PARK』、Shohei Takagi Parallela Botanica『Triptych』、The Strokes『The New Abnormal』、Thundercat『It Is What It Is』、Yves Tumor『Heaven to a Tortured Mind』。どこかで時間をとってしっかり消化するからな。

日々のこと、2020年4月16日

新しい物事の代わりにと言ってはなんだが、古い習慣や音楽を引っ張り出してくる毎日だ。

最近はちょくちょくギターを弾いていて、それなりに楽しい。我が家にはそれはそれは高いアコギがある。学生時代にローンを組んで買った20万超えの1本だ。もう3年近く我が家のインテリアとしてそのポテンシャルを遺憾無く発揮してもらっていたのだけれども、やっぱりギターは弾くと尚良い。

きっかけはスカートの在宅弾き語りライブ。本当は先週末に三井ホールで行われるはずだった10周年を記念したワンマンを、澤部ソロの弾き語りで配信したこのライブ。僕もチケットを買ってとても楽しみにしていたのだけれども、こればかりは仕方あるまい。スカートのコードはとんでもなく複雑で、それでいてどこまでも美しい。その弾き語りを見て簡単に触発された。耳コピが難しい彼のコードも、弾いている映像があればコピーできる。『離れて暮らす二人のために』『ストーリー』『おばけのピアノ』『君がいるなら』『トワイライト』のコードを採って、毎日気晴らしに弾いては歌っている。どこかで披露する機会とかがあればな、とも思う。

18日までの限定公開なので、お時間あれば是非。

古い趣味と言えば、自炊の機会が圧倒的に増えたのが嬉しい。仕事がばたついていたこともあって、料理をする機会は減っていたのだけれども、最近は必要に駆られて1日2食しっかり作っている。やっぱり料理は好きだ。

僕は決して料理が上手くない。というかめちゃくちゃ下手だ。そもそもの性格が向いてない。タワーディフェンス系のゲームをしていても、ある程度自陣を構築して余裕こいてたら逼迫した状況になってて気付いた頃には詰んでる、みたいなことがよくある。料理もそうだ。火を通している間に洗い物をしてたら焦げているとか、炒め始めてから足りないものに気が付くとか、根本的に料理への向き合い方に欠落がある。

それでも好きなものは好きだ。丁寧にやれば美味しくできることを知っているし、料理の工程1つ1つに込められた意味を知ることは楽しい。もやしのヘタは全部取るし、煮物の大根は面取りをする。中華鍋を使い終わったら毎回油を塗って、週に1回はスポンジを新しくする。形から入るのが何よりも好きなので、そういうプロセスを大切にすることが楽しいのだ。逆に「簡単レシピ」とか「シンプル男飯」みたいな物には一切興味が湧かない。変なところで手を抜けないのも、料理を好きでいる1つの理由なんだろうな。

冒頭で話した新しい音楽に対して、古い音楽はスッと耳に入ってくる。家の中でイヤホンをして音楽を聴くのがどうにも落ち着かない僕は、コンポにCDのオールドスタイル。ディスクユニオンで買い漁った格安CD達に感謝感謝だ。ayU tokiO『遊撃手』、Shugo Tokumaru 『Port Entropy』、Jim O’Rourke『Eureka』なんかは、ふわりとユルい春の気温にぴったりで、窓を開けながら聴いてるとどこまでもグッド。「昔聴いていた音楽」だけが持っている肌触りに、ここ最近はよく救われている。

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