駒場東大前『菱田屋』の豚肉生姜焼き定食が最強の定食だった

いいご飯

完璧すぎる。。。

こんなに美味しく隙のない定食は初めてだ。

渋谷と下北沢のちょうど中間、駒場東大前の定食屋『菱田屋』が最高だったのでオススメしたい。

『菱田屋』の定食

下北でよく伺っている『Cuore Forte』の店員さんが奥渋谷『Pignon』と同様にオススメしてくれたこの定食屋。

定食屋というと、学生街によくあるような昔からある古めかしいお店を想像しがちだが、店構えはなかなかどうしてスタイリッシュ。自転車とかかけてあるし、コンクリむき出しで雰囲気も良し。

表の看板。決して綺麗な字ではないが、僕の記憶にある美味しい定食屋の字はどれも汚い。何よりこのメニューの多さ、幅の広さが問答無用でイイ。食指をそそらないメニューが一切無いお品書きの美しさたるや至上だ。

中に入ってみると意外にも学生の姿は少なく、半分以上が大人で埋まっている。確かに学生街にあるにしては若干値段が高い。あの辺りは意外とオフィスもあるし、メインの客層は学生ではなく社会人なのだろう。

僕が通されたのは8人がけの長机で、同窓会らしき5人のおっちゃん達と相席。どうやら菱田屋には定食だけではなくつまみメニューもあるようで、これまた運ばれてくるつまみがどれもめちゃくちゃ美味そうなのである。飲める定食屋。最高じゃないか。それも(もしかしたら)学生時代に通った定食屋で同窓会なんて、エモが過ぎる。

さて、Cuoreの店員さんからは魚が美味しいとは聞いていたものの名物は豚肉生姜焼きと油淋鶏定食らしく、初来店時はその店の看板料理をいただきたい僕である。悩んだ末に豚肉生姜焼き定食をチョイス。

待つ事10分程、運ばれてきたのがこのお盆。

おかず、ご飯、味噌汁、浅漬けというTHE・定食スタイル。野菜の歯ごたえがくっきり残る浅漬けでポイントが高い。もっと言えば味噌汁の具なんてネギとわかめと豆腐という、ONE PIECEとNARUTOとBLEACHが同時期に連載していたジャンプ黄金期を彷彿とさせる王道感である。

そして箸置きが落花生なのがニクい。恵比寿のうどん屋『山長』や同系列の『板蕎麦 香り屋』も箸置きとして落花生を採用しているし、僕の格言に「箸置きが落花生の店に間違いは無い」を追加したい。

見て欲しいこの豚生姜焼きを。ふっくらと焼きあがった豚肉、それに絡まる黄金色の生姜ダレ。パセリの濃緑色や、端にひょっこりと添えられた付け合わせのスパゲッティはもはやノスタルジーだ。ボリューム満点のルックスと、醤油と生姜と玉ねぎの黄金の香りは一瞬で僕の食欲レベルを中学生にまで引き戻した。

実際この生姜焼きはかつて無いほど柔らかくジューシーに焼きあがっていて、濃いめの味付けでご飯が進む。久しく経験していなかった豚食う、米かっこむ、豚食う、米かっこむの無限ループ。脳を麻痺させて食べる飯の美味さよ。

最終的に食べ終わった時には、割とお腹を空かせて行ったにも関わらず満腹。周りにはご飯を残しているお客さんも見えたし、よほどの腹ペコ小僧でない限り大満足のボリュームである。

量も質も圧倒的に高い定食屋『菱田屋』。また事あるごとに足を運んで全メニュー制覇したい。あと普通にこの店で飲みたい。

 

『菱田屋』に行こうよ

このメニューの多さと美味しさ、そして定食屋ってなると『食戟のソーマ』の主人公の実家ってこんな感じなのかなって思いました。

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