水風呂に入る前に汗を流す為のかけ湯をするじゃないですか。
周りに飛沫が飛ばないよう屈んで膝をついて自らに水をかけるその姿が何かに似ていると思ったら、神への祈りでした。
しきじは聖地。
『サウナ しきじ』
「サウナーの聖地」「母胎のような水風呂」「しきじと唱えるだけでととのう」と噂の全サウナー憧れの地『サウナ しきじ』。数多の二つ名は伊達ではなく、僕自身過去最高のサウナトランスを得ることができた最高のサウナ施設である。
しきじに着いたのは日曜の17時前、30台程が停められようかと思われる駐車場はまさかの満車状態。しかもそのほとんどが静岡ナンバーである。日本全国にその名を轟かすしきじは地元民に愛される一面も持ち合わせており、隙は1ミリも見当たらない。
そんなしきじの最高ポイントをいくつか紹介させてくれ。
綺麗な内装
外装やフロントは若干古めかしさもあるのだが、更衣室や風呂場、サウナの清潔感は完璧である。サウナには常にサウナマットがうず高く積まれており、補充・回収もかなり小まめに行われている。サウナマットを使わない客には常連客が「使うといいよ」と声をかけるマナーの輪もある。
良いサウナには良い客あり。
広い休憩スペース
チェアが3つにベンチが2つ。子供の頃通っていたスイミングスクールにあった水中に置く台みたいなやつがベンチとして採用されていてエモい気持ちになる。
都内のサウナでよくある『休憩スペース難民状態』に陥ることがまず無いのが素晴らしい。空いていればベンチで横になることができるのは他のサウナには無い素晴らしポイント。
2つのサウナ
しきじにはフィンランドサウナと薬草サウナの2つがあり、どちらもキャパ10人を優に超える大バコである。特にフィンランドサウナの方は20人近く入れるのではなかろうか。
まずはフィンランドサウナ。
こちらは100度越えと都内では中々お見かけしない超高温サウナ。湿度もかなり高く、ものすごい勢いで発汗できる温度設定。普段は12分近くねばる僕もここでは8分ほどで雨の日の高速道路のフロントガラス程の発汗が得られてもはや官能の域。
フィンランドサウナの時点でめちゃくちゃ良かったのだが薬草サウナはもっとやばい。
もっとやばい!!!!
薬草を蒸す為に蒸気が濃いめに設定されたサウナは息をするのも苦しい熱気。例えるならばロウリュの際に蒸気をバッチバチに焚き上げた状態が常に続いているような状態。3分弱で鬼のように汗が流れ出てくるのがもうほんとめちゃくちゃ最高。気道が焼けるような蒸気は、少しでも動こうものなら肌が痛いが、慣れるとこれがやめられない。
水風呂
そしてカンッカンにグリルした身体から入る水風呂。やばいやばいとは聞いていたがこの水風呂は本当にやばい。
本当にやばい!!!!
しきじへの憧憬を膨らませながらいくつかのレビューブログを読み漁っていく中、水風呂をして「まろやか」と評する人間のことを「飲んでもいないのに胡散臭いやつだ」と思っていたのだが、入った瞬間あまりのまろやかさに僕の脳はアイスクリームのごとくとろけた。
地下水を使っている水風呂は肌当たりが柔らかく、身体を優しく包み込み、ゆっくりじんわりと冷やしていく。その気持ち良さたるや筆舌に尽くし難い。「母胎ってこんな感じかもな」って本気で思う。温度設定もとびきり冷たいというわけでは無いのだが、じんわりと身体を冷やすこの水質と完璧な水温で維持されており気持ち良いの一言に尽きる。
この水風呂にはあろうことか滝が併設されており、この滝に打たれながら水風呂に浸かるのもまた一興。
薬草サウナでカンッカンに身体をグリルした後にこの水風呂に入ってしまえば、僕らはもうととのう他無い。
しきじが「サウナーの聖地」と呼ばれる理由を身を以て知った1日でした。
『しきじ』行こうよ
サウナを知らない友人を3名ほど連れて行ったところ、全員に好評で嬉しい。今回は旅先からの帰り道で時間がなかった為、仮眠スペース等の施設をフルに使うことができなかったのが悔やまれるが、それは次回の楽しみに取って置くこととする。
こないだまた行ってきました。
静岡っていうか山梨だけど、西から東名じゃなくて中央で帰ってくる時はこっちがオススメだよ