たまの贅沢に心から美味しいお肉を。広尾『肉匠堀越』

いいご飯

ミニマリズム、丁寧な暮らし、ワークライフバランス etc…

多種多様なライフスタイルが提唱される昨今の世の中ですが、結局定期的に美味しいお肉を摂取することでQOLの担保は可能だと思っています。

仲間内と行く牛繁や牛角ももちろん良いモノですが、たまの贅沢にはちょっと良いお肉を食べたい。今回はそんな贅沢にぴったりな極上のお肉が楽しめる広尾『肉匠堀越』のご紹介。

『肉匠堀越』

来週に迫った僕の誕生日祝いに、恋人が最高のお店を予約してくれました。最寄りは表参道駅と広尾駅で、どちらからも徒歩10分以上かかるというアクセスの良さ(皮肉)。蒸し蒸しとした気温の中、15分程歩いてようやく辿り着いたのがこの看板。

階段を上がって2階まで来ると「うんまい肉、食べさせます。」とのこと。自信満々な態度に期待値もグイグイ上がっていく。

席はほとんどが個室、そして料理も9,000〜10,000円のお任せコースのみという紛うことなき高級仕様。

ロースターのカバーがあまりにもフォトジェニック。

まずはキムチが運ばれて来るのだが、このキムチが未だかつてないレベルで美味しい。辛さは控えめで、酸味が絶妙。そして何より旨味がエゲつない。舌に触れた瞬間、発酵食品特有の旨味が全力で広がるのだ。前菜のキムチからしてこのレベル、これから始まる肉の饗宴に期待が高まりまくりである。

まずは先付けの『だだ茶豆のすり流し』。鰹と昆布の出汁が効いててアホみたいに美味い。暑い夏にぴったり。

続いて『くるみのサラダ』。塩のオイルみたいなもので味付けされていてシンプルに美味い。

そして来ました第一の肉、レバー。このレバー、あまりの包丁捌きに自分が切られた事に気が付いていないので生きている時と同じ姿をしている。当然鮮度も極上。だってこのレバー生きてるんだもん。色味、角の立ち方、食べなくても伝わるプリプリとした食感。気品すら漂わせるこのレバーの出で立ちは魔性そのものだ。

そしてこのにんにくダレがまたあまりにも美味い。にんにくとごま油の香りとたっぷりとその身に纏ったぷりっぷりのレバーが舌の上で溶ける様と言ったら極楽そのもの。この時点で僕のQOLは8月の最高値をマークした。

続いてやって来たのが『横隔膜の食べ比べ』。出場選手はハラミとサガリである。

不覚にもハラミの写真を撮り忘れてしまったのだが、たっぷりと厚く切られたハラミのジューシーさと言ったらこの上ない。更にはこのサガリ、西京漬にしてあって、サガリから湧き出る肉汁と味噌の甘味が最高のハーモニーを奏でるのだ。このハラミがハラミ界の王だとするならば、このサガリは西京漬界の王。王対王の最強決定戦。

次が『トマトのすり流し』。コースに2度すり流しが現れるとは思わなんだ。これがまた器から味わいまで全てが美しい。元々お口直しなど必要もないのだが、次なるお肉に向けて舌をリセットする。

そしてやって来たのは『大人の肉巻きおにぎり』。言うまでも無い、傑物だ。山形のもも肉で包んだおにぎりには、コシヒカリ・山形だし・じゃこが入っており、山形産のケミストリーがエゲツない。大きな一口で頬張って食べたいものランキング堂々の第1位だ。

『ほほ肉のスユク』。スユクは韓国料理のゆで肉の事らしく、優しく火が入ったこのほほ肉の柔らかさといったら化物だ。なんせ唇で嚙み切れる。

『カメノコの漬け』。これがこの日のコースで一番美味しかった。右のカメノコにはすりおろしたネギが添えられており、左の無印から食べるよう言われるのだが、どちらも爆発的に美味い。舌の上で溶けるカメノコの柔らかさと漬けた事によってしっかりと染み込んだタレの味が最高だ。

『シャインマスカットの土佐酢ジュレがけ』。元々お口直しなど必要もないのだが(以下略)

この土佐酢の美味しさ、どうかしてると思う。

『ホルモン3種盛り』。シマチョウ・ギアラ・シビレをそれぞれ塩おろし・柚子胡椒・わさびで食べるこのホルモンたち。

これは焼きあがったギアラだが、ホルモンはどれも脂っぽさを微塵も感じないベストな焼き加減。個人的にはホルモンの名店『小野田商店』と並ぶクオリティ。特に塩おろし×シマチョウの組み合わせには無限の可能性を感じた。

そうしてやって来た最後のお肉、『カメノコ』と『シンシン』。サッと表面を炙って提供されるこの2枚のお肉はもうキング・オブ・赤身。脂っこいロースとかは厳しいけどこの赤身のお肉なら無限に食べられる。

シメは冷麺。魚介の出汁がこれまた100点。焼肉にはやっぱり冷麺だよなぁ。

コースを締めくくるデザートは『豆乳のプリン』。これが合法なの、未だに信じられてない。

以上がこの日のコース。一品一品の量は小さいものの、品数とそのクオリティによって物足りなさなど微塵も感じない。

最高の誕生日ディナーでした。どうもありがとう。

 

コスパ最高の中目黒『小野田商店』もオススメ

こんな贅沢できないけれど、美味しいお肉はどうしても食べたいという方はこちらの記事をどうぞ。

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