トロピカルな異国感がたまらない、メロウ・イエロー・バナナムーン『かくも素晴らしき日々』

いい音楽

ここ最近アルバムレビューの記事を書く頻度がめっきり下がったもんで、どうも緊張感の無い文章になってしまいそうだが気を引き締めて参る。

最近はVIDEOTAPEMUSIC – 『On The Air』の影響なのか、こういうトロピカルでアラビアンな異国情緒を感じる音楽がものすごく良く響く。端的に言って堪らなく好きである。早くフジロックに行きたい。

メロウ・イエロー・バナナムーンの1stEP『かくも素晴らしき日々』はそんな僕のツボど真ん中である。

『メロウ・イエロー・バナンムーン』とは

大学の音楽サークル出身の11人組のバンド『メロウ・イエロー・バナナムーン』、まず何と言ってもボーカルの緒方利菜が可愛い。

ぴょんぴょん跳ね回る美女 is nice

PVのサムネイルも目に留まったし、やはりビジュアルはあまりにも大切。

そんな彼女の歌声は、ガーリッシュで癖のないシンプルさが持ち味。歌声に対してシンプルという形容詞はどうなのかという議論は捨て置き、耳あたりがすごくサラっとしていて、太すぎず細すぎず伸びやかな歌声は意外にも民族っぽい音楽に合うのである。

歌詞は全て日本語で、若干キャッチーさに寄せすぎているきらいはあるものの、透明感のある彼女の歌声と良く合っていて嫌味はない。風鈴とかサイダーとか、夏関連のワードって最早無条件に良いよね。

サウンドはといえば前述の通り、レゲエやファンク等の黒人音楽を下地に持つリズム隊のビートに、軽やかなギターの裏打ちやパーカッションも心地よいし、ホーンセクションもお手本のようにツボを抑えてて良い。ルーツとしては民族音楽が大きいのだが、そこにポップスの要素を強く取り込み、トロピカルな国産ポップスとしてアウトプットされている。

特にアルバムの6曲目『Cycle!』はここ数日ヘビロテしている一番のお気に入り。アルバムを通して見てもとびきりにポップなこの曲は、夏の夕暮れの寂寥とまだ街に残る熱量がぎゅっと凝縮された抜群のナンバー。コーラスやパーカスがファンキーだし、アウトロのギターソロ、キーボソロもエモくてグッド。

メロウ・イエロー・バナナムーン、夏が待ち遠しくなるようなグッドミュージックを鳴らす彼らのライブに是非行ってみたい。願わくば緒方さんとお近づきになりたいものである。

緒方利菜に一言

可愛いは正義だなぁ。


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