毒ロック!Queen of the Stone Ageが切り拓いた『VILLAINS』という最高傑作

暗い、重い、怖い、のに踊れる。ドチャクソかっこいい。

今年の夏にはフジロックにも出演したQOTSAの最新作がヘヴィでハードでダンサブルな最高のアルバムだったのでレビュー行きます!

 



感想

毒。

本作『VILLAINS』に対するイメージを一言で言い表すならこの言葉がぴったりである。

ゴリゴリのハードロックサウンドにマッチョなリフ、本来なら耳を塞ぎたくなるような重苦しいサウンドなのに止められない。ドラッギーでキャッチーなダンスグルーヴが僕らの心を釘付けにして離さない。見てはいけないものを見ているような、そんな背徳感すら伴う毒々しさが、このアルバムからは滲み出ている。

本作はプロデューサーにMark Ronsonを起用したらしく、Mark Ronsonといえば昨年世界で一番売れた(偏見・ソースなし)『Uptown Funk』の作曲者その人ではないか。

Mark RonsonとQOTSA、それぞれの音楽性だけを照らし合わせてみるとそれはほとんど水と油のようなもので、混ざり合っている姿は全く想像がつかないのだけれど、現にこうして彼らの作品を聞いてみるとなかなかどうして、QOTSAの骨太さとMark Ronsonのポップネスとが見事に化学反応を起こしているのがわかる。その産物が前述の毒々しさに他ならない。

オープナー『Feet Don’t Fail Me』なんて、のっけからして最高にドラッギーではないか。

物々しくゆったりと立ち上がるイントロを破って現れるのは、このアルバムを見渡しても最もダンサブルなリフである。一音一音がボディブローのような重さとザラザラとした質感を持ちながらも、僕らの身体を奥底から妖しく揺さぶるファンキーさをも兼ね備えている。腰の据わったダンスビートというか、とにかく僕らがこのリフで踊ってしまう理由は、パンチの効いた重さがあるからに他ならない。

続く『The Way You Used to Do』にしたって、前述のような重さは無いものの、妖しさと憂いを含んだ重く暗いボーカルが軽妙なギターのフレーズと見事にマッチしている。どちらかの要素が欠けていてはたちどころに凡庸な曲へと成り下がってしまうのだが、なんとも見事なバランス感覚と化学反応である。

あとこのアルバムで好きなのは『Head Like a Haunted House』

チキチキとビートの早いギターのリフと、ドコドコと頭の悪いドラム。サウンドはロックなのにどこかポップさが滲み出てしまっているのが可愛らしく、最早愛おしさすら覚える。この頭の悪さを前面に押し出したスタイルは端的に言ってしまえばダサくもあり、そこに愛おしさを感じることができるか否かはひとえに僕らリスナーの愛に依る部分が大きい。

とにかく、本作はQOTSAの重さ・ダサさとMark Ronsonの抜群のポップセンスが絶妙に混ざり合い、見事という他ない化学反応によって彼らの音楽を新たなステージに引き上げた新境地のアルバムであるからして、僕のようにQOTSAをしっかり聴いたことの無いようなリスナーにも是非聴いてほしいアルバムなのである。

 

おわりに

なんでフジロックで観ておかなかったんだろう。後悔先に立たずです。

次の来日があったら絶対行きたい。

 

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