以前、僕が過去に使っていたイヤホン・ヘッドホンのレビュー記事を書いたことがあったが、この度新たにRHAの『MA750i』というイヤホンを購入したので、今回はそのレビュー。
結果としてその記事が盛大な前フリみたいになってしまったので迂闊なことは言わぬが華。
RHA『MA750i』
SHUREがけが嫌いな僕が、とか言っておきながら買ったのはまさかのSHUREがけイヤホン。
というのも先日友人に「SHUREがけ嫌いは甘え」という諫言を賜り、この気持ちが「甘え」であるのならばそれは矯正せねばなるまい、と購入に踏み切った次第である。
そもそも昨今のイヤホン市場はSHUREがけが主流になりつつあるし。リリースされるイヤホンの大半はSHUREがけを強要してくるし、普通のイヤホンでさえもSHUREがけすると音が良くなる!?みたいな記事すら見かける。世の中は喫煙者とSHUREがけ嫌いには厳しい。
とにかくそんな僕がニガテを克服してまでこのイヤホンを買うに至った理由を説明せねばなるまい。
ダイナミクスのある音質
まずは何と言っても音質。
元々僕の好みは「音圧のあるフラットな音」。このMA750iはど真ん中ストレートである。バランスよくどの音域の音もきれいに鳴らしてくれるし、音量を上げればしっかりと迫力のあるダイナミックなサウンドが耳に心地よい。今は若干高音が鋭い感じがするがエイジングが進めば角が取れて気にならなくなると思われる。こういうサウンドはどんなジャンルの音楽にも合うし、聞いてて疲れたりしないのでいいんですよねぇ。
36ヶ月保証の安心感
何より魅力を感じたのは36ヶ月という、イヤホン市場では比類のない長さの保証期間と堅牢な作り!!!
まずこの保証期間の長さにはメーカー側の「いや壊れないからね?」と言わんばかりの自信が感じられてとてもいい。事実ハウジングはステンレス削り出し、プラグは極太、ケーブルはこれでもかというほどラバーでコーティングされており、確かに水没でもさせない限りはとても壊れたりはしなさそう。その自信からか、退路を断つかの如くリケーブルができない仕様なのも潔くて最高。
ステンレスとラバーケーブルの頑強さが半端ない。この写真は使用して1年ほど経っているが不調や断線など一切ない。
プラグ部もこれでもかというほど頑強。
これでお値段14000円というのだからコスパの高さは言うまでもない。ちなみに僕が買ったのはリモコンが付いている『MA750i』なのでこのお値段。リモコン無しのモデル『MA750』だと13000円代と更に安い。
Complyのイヤーピースが付いてくる!
そしてもう一つ今回大きな収穫だったのがイヤーピース。
この数と種類のイヤーピースがデフォルトで付属しているイヤホンは他に見たことがないし、その中には『Comply』が入っているではないか!
普通に買うと1ペア1,000円以上するComplyのイヤーピースが2ペアも。これだけでもかなりのお得感がある。
早速Complyを試してみる。
スポンジのような素材のイヤーピースを指でギュギュっと潰して小さくしてから耳に入れる。低反発素材はゆっくりと耳の中で膨らんでゆき、最終的には個々人の耳の形にぴったりとフィットするというカラクリである。
僕は人と比べるとかなり耳が小さく、今まで自分よりも耳が小さい人には2、3人しか会ったことがないという極小耳の持ち主である。当然イヤーピースは一番小さいSサイズのものを使ってきたし、Mサイズだと次第に耳が疲れてきてしまう。
しかしComplyはどうであろうか。針の穴かと見紛うような僕の耳穴にも無理なくぴったりとフィットするではないか。フィット感と素材のおかげで遮音性が非常に高く、外部の音はほとんど聞こえなくなるし、同時に音漏れも遮断してくれる。高い装着性と遮音性のおかげで、通常のシリコン製のイヤーピースよりも音楽に集中できるようになった。
これは完全にイヤーピースでイヤホンの性能が1段上がっていると言っても過言ではない。
調べてみると経年劣化が激しいらしく半年ほどで取り替えなければならないほど劣化してしまうらしい。とはいえこれを一度知ってしまったらもう普通のイヤーピースには戻れないかもしれない。カナル型であればどのイヤホンにもつけられるようなので一度試してみるべき!
『MA750i』、超良いよ
僕がSHUREがけを克服しようと思えるくらいには高音質で高コスパなこのイヤホン。渋谷のTSUTAYAに入ってるeイヤホンに行けばいつでも視聴ができるので一度聴いてみたらこの凄さがわかると思います。
お手頃でフラットな音を探している方は超おすすめですよ!