1曲も聴いたことなかったけど渋谷WWWXでLampを観た

いいライブ

表題のとおりです。僕の周りで趣味の合う人たちがしばしば「良い」と言っており、たまたまライブの知らせがあったのでチケット取ってワンマン観てきました。

いろんな人に「なんで来たん?」って言われたけど先入観ゼロでライブを観るのはフェスでよくやってることだし、結果的にLampってバンドが最高であることにも気付けたので結果オーライです。

以下感想をつらつら

感想

滅多にライブをやらないとは聞いていましたが、そのせいなのかほぼほぼ満員。チケットも確かソールドアウトだったはず。僕は開演時間ギリギリの入場だったので後ろから5列目くらいで見ておりました。何で1曲も聞いたことないのにライブ行ったかというとこのライブのやらなさもあります。この機を逃したら次いつになるかわかんねぇ!って思ったので衝動的にチケット買っちゃいました。結果後悔はしていない。

このライブの編成は正規メンバー3人が前列、後列にはサポートでベース・ドラム・キーボ・パーカッションという配置。今年で17年目だというロングキャリアな彼らはもう10年くらい同じメンバーでツアーとか回っているんだとか。サポートという概念な。

まず感想を書く前に書かなきゃいけないのは何と言ってもそのライブ慣れしてなさ!!!笑

終始緊張するだの、MCで話すことをメモしてきただの、17年という年月を疑うことしかできない。何よりびっくりしたのが公式のブログのこの一文

見に来ている方で音楽をやっている方も少なくないと思うので

書くのもちょっと恥ずかしいということもあるのですが

例えば今回ですと、ギターのエフェクターボードを用意してみたり、

ライブ前にギターの弦を全部張り替えたり、

曲順表に話すことをメモしたり、

PAエンジニアさんを自分たちで依頼したり、

ボーカル用のマイクについて考えたり

ギターのエフェクターボードを用意してみたり、って今までどうしてたんですかね笑

途中でメンバー間でギターを交換したりしてたのも、使ってるギターも見たことないようなやつだったのも、深いこだわりがあるからじゃなくて、逆にこだわりが全く無いからだったんだなぁと納得がいきました。

さてさて、何はともあれ初めて聴くLamp、とても良かったですわ。

勝手にド直球のポップスだと思ってたんですが結構色んな音楽が混ざり合ってるなって思いました。ガット使ったラテンっぽいってかボサノヴァっぽい曲もあったり、三拍子の曲があったり。まあ根底にあるのは日本語の綺麗な響きをしっかり聴かせるポップスだとは思います。コードとかどうやって作ってんのってくらい細かく変わるし、タイプ的にはキリンジとかayu tokioがいるカテゴリーのアーティストだとは思うんですが、あんまり演奏が上手くないっていう。笑

でもとにかく言えるのはボーカル2人の声がとんでもなく良いってことと、それぞれの曲が持ってる色というか景色みたいなものがすごくクリアだっていうこと。ボーカルの切なさがもう半端ない。耳障りはものすごい爽やかでなめらかなのに、気づくと琴線にまで歌が届いてて、情景みたいなものをこっそり置いて去ってく感じ。んでその情景の中には季節感だったり、ちょっと古臭い街の風景とか匂いみたいなのがあらん限り詰め込まれてて、とにかく切なさがエグい。切なさの弾幕。切なさの第一級河川です。

んで帰って音源を聴いて思うのは、ライブで聴くよりも音源の方がそれが顕著だなっていう。ライブで聴いた時の感動とか胸がぎゅっとなる感じとかが音源で色褪せるどころかむしろ切なさを増して戻ってくる。「ここの歌詞こんなこと言ってたんだ」とか「ここのコードがめちゃくちゃ綺麗だ」とか。Lampを音源よりも先にライブで知った僕だからこそできる稀有な体験なんじゃないかな。まあライブがあんまり上手くなかったのでそれもあるんでしょうけど。

とにかくライブに行けて、Lampを知れてよかった。これからライブはどんどん良くしていきたいって言ってたし、残念ながらまだ良くなる余地が残りまくっているので期待しかない。

 

あとがき

このライブ『SONG BOOK』っていうタイトルがついてるんですが、そのタイトルの通り、弾き語りができるようなコードブックが物販で売られてました。ギターの染谷さんが必死に作ったって言ってたんですが、そりゃそうだわ。

曲中に出てくるコードの数が半端ないし、コードチェンジも多すぎるし、そもそもそのコードが何なのかを書き記していく作業だけでも骨が折れそう。(多分ピアノで曲作ってるのでギターで弾くと変なコードだらけ)

作るのも大変なら弾くのも大変そうなので興味はありましたが僕は買いませんでした。

その代わりにギターもピアノも弾かない先輩が買っていたのが面白かったです。

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