近頃はレビューなどもめっきり書かなくなってしまったけれども、そうして見聞きしたカルチャーをただただ時間の中に泳がせておくのは勿体無いし、どうしたって僕らは忘れてしまう生き物なのでこうして言葉で残しておかねばならない。 T...
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これを読んでいる間中、きっと僕は凄い顔をしていたと思う。 グレースとティッピは、腰から下が繋がった結合双生児。腕は2本ずつ4本だけど、足は2本。心臓は2つあるけど、腸は1つ。2つの感情と1つの身体。そんな彼女らの苦しみ、...
このエッセイは、若林のブルースであり、彼が同類に向けた救済だ。 若林のあまりの捻くれ具合に、共感半分、なんじゃそりゃ半分で読み進めながらも、気付けばずしりと大きな読後感があった。他人の心境がここまで明け透けに綴られたもの...
毎年この時期になると、僕は何もできなくなる。 目前に迫ったフジロックという大きすぎる存在に目が眩み、周りに数多あるはずの「やらなきゃ行けない事」の輪郭がぼんやりとしてくる。仕事は精彩を欠き、何事にも集中できず、ただただ日...
若干のいかがわしさ漂うタイトルからは想像もできない程、とんでもない名著だ。 人にモノを紹介するということの本質、読書観、他人とのコミュニケーション、出会い系に対するイメージ、果ては人生観そのものにまでガツンと影響を受けそ...