全青春ゾンビ必聴必涙の大名曲、INHEAVEN『Stupid Things』
全青春ゾンビ必聴必涙の大名曲である。
これほどまでに潔く青春を謳われてしまうと青春ゾンビたる僕らは問答無用で涙する他ない。
ロンドン発の若手バンドINHEAVENのデビューアルバムから、とにかく一度このPVを見てくれ。
『Stupid Things』
『Pretty in Pink』『The Graduation』『Badlands』『Singles』といった王道青春映画を切り貼りして作られたこのPV。その中にはオリジナリティは見当たらないし、決して映像作品として優れているわけでもない。
それでもこの曲『Stupid Things』とこの映像作品が組み合わさった時、僕らのノスタルジーとエモはあっという間に許容量を超え、様々な形で溢れ出るのである。
まず出音の一発目からして良い。シューゲイザーのノイジーなギターの音の壁の中に、キラキラと鳴るシンセとリードギター。男女ツインボーカルであるという事も当然のように良い。
そして何よりサビである。
I don’t wanna grow up
I just wanna be with you
And forever I regret, all the stupid things I say
これ以上ストレートに青春ゾンビな歌詞が存在するだろうか?「I don’t wanna grow up」の和訳が「私は青春ゾンビです」だとしてもなんら驚きはない。そして1サビにおいてはこのフレーズが映画『卒業(The Graduation)』のクライマックス、主人公が花嫁を颯爽と連れ去るシーンと共に歌い上げられるのだ。
ここまでダイレクトに、簡単に感動できる作品そうは無い。僕は初めてこのPVを見た時、オフィスでバーキンのコーラを飲みながら思わず目頭が熱くなったものである。
シューゲイザー×青春×男女ツインボーカルには無限の可能性があるということは既にNY出身の最高のシューゲイザーバンド『The Pains of Being Pure at Heart』が教えてくれていたし、ここでまたその事実が裏付けされてしまったようだ。
『INHEAVEN』に一言
我々青春ゾンビ達は隙さえあらば泣きたい生き物なので、この号泣チャンスを逃さないよう、誰しもが一つや二つは持っている宝物のような「Stupid Things」の思い出の事を考えながら聞いてほしい。
ちなみにこの曲はデビューアルバムに収録されているが他の曲はシューゲイザーというよりも90年代オルタナっぽい。The Pixiesとかスマパンとかの雰囲気の方が近いかな。
何にせよ要チェケラのバンドである。
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