『リメンバー・ミー』の世界観が最高だったので今すぐメキシコに行きたい

最近気が付いたのだが、僕は映画ではとりわけ世界観を重視しているらしく、ストーリーやら俳優がどうあれ世界観が良ければ全て良しとするような節がある。『リメンバー・ミー』の世界観は正にそれ。

正直ディズニー映画だし、あまり期待はしていなかったのだけれども、終わってみればなかなかどうしてこの映画の世界が妙に気に入っていて、今はと言えばメキシコに行ってタコス片手にテキーラが飲みたいと切に思っている。

それくらい濃密な世界観が最高だったので『リメンバー・ミー』をオススメさせてはくれまいか。



あらすじ

公式HPからあらすじを拝借。

主人公は、ミュージシャンを夢見る、ギターの天才少年ミゲル。しかし、厳格な《家族の掟》によって、ギターを弾くどころか音楽を聴くことすら禁じられていた…。ある日、ミゲルは古い家族写真をきっかけに、自分のひいひいおじいちゃんが伝説のミュージシャン、デラクルスではないかと推測。彼のお墓に忍び込み美しいギターを手にした、その瞬間──先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまった!

主題としては音楽の素晴らしさと家族の絆みたいなところで、ストーリーも綺麗にまとまってるし、結構ハラハラする展開とかもあって、その辺が世間から高い評価を受けている理由だとは思うのだが、まあ細かいことはどうでも良いのだ。

肝心なのはそのビジュアル、そして「死者の日」という最高のメキシコの祝日である。

 

キュートなガイコツ達

死者の国の住人は当然死んでいるので全員ガイコツなのだが、このガイコツのデザインが超良い。

良くない?

細長かったり、太っちょだったり、カラフルだったり、シンプルにモノクロだったり。テキーラのボトルみたいでめっちゃテキーラ飲みたくなる。

で、ただでさえキュートなガイコツ達が、死ぬ間際にさらにカラフルでキュートになる。あの死の間際にだけ現れるガイコツの美しさは「命の美しさ」とか「散り際の儚さ」みたいなものが象徴されていて、この映画の中でも一番印象に残っているシーンだ。

 

素敵すぎる死者の国

マリーゴールドのオレンジの花びらが敷き詰められた道。

100万ドルの夜景にも劣らない美しく照らされる街並み。

サイケでカラフルな極彩色の動物達。

この「死者の国」、とにかくビジュアルが素晴らしい。

パーティーは夜通し行われていて街は眠らないし、ガイコツ達はお酒を飲みながら愉快に街を賑やかす。至る所で花火が上がって音楽は鳴り止まない。香港の繁華街みたいで最高の国じゃないか。行きたい。なんとしても行きたいぞ死者の国。

 

死者の日

そして僕がこの作品で一番グッときたのがここ。

この「死者の日」という祝日は実際にメキシコにある祝日で、祖先のガイコツを祀って先祖を思う為の日。これが完全に日本で言うところのお盆と重なって、僕ら日本人からするとこの祝日に対するシンパシーがすごい。

もっと言うとスケラッコ『盆の国』へのシンパシーが物凄い。

この漫画には、日本の夏の全てが入っている。アイス、扇風機、浴衣、花火、お祭り、夕立、恋。日本の夏が知りたければこの漫画を読めば良いとすら言える濃密な地域性。読むと直ちにおじいちゃん家の縁側でスイカを食べながら「暑い〜」と唸りたくなる。そしてこの漫画のメキシコ版が『リメンバー・ミー』だと思ってくれて構わない。

メキシコではどんな祭りが行われて、どんな音楽が奏でられて、そしてどんな風に死者を思い、奉るのか。カラフルで素敵な街並みと陽気な人々と音楽。こうも濃密なメキシコ感をぶつけられれば、そりゃあもうメキシコに行きたくなるというものだろう、テキーラが飲みたくなるというものだろう。

そして何を隠そう、僕はこの手の旅行に行きたくなる作品が大好きだ。

MONDO GROSSO『ラビリンス』のPVは、香港の猥雑な街並みと満島ひかりの妖艶さがそれぞれの魅力を高めあう最高の映像だし、

森見登美彦作品を見るとたちまち京都に行きたくなってしまう。

そういった名作カルチャー達と横並びの位置に、『リメンバー・ミー』はいるのだ。

眠らない街、陽気な人々、ラテンの太陽を感じる音楽とお酒。僕は今、猛烈にメキシコに行きたい。

 

おわりに

2週間くらい前に超期待しながら見た『ブラックパンサー』のグダグダの世界観は酷かったけれども、全く期待していなかった『リメンバー・ミー』がこんなにも良いなんて、自分の先入観なんて全くもってアテにならないなぁ。

 

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