Now Playing Vol.2 – ほろ酔い、冬空、帰り道。アナ『FLASH』

こういう時このアルバムクソ響くよ!を提供するNow Playing、第二弾は福岡出身の2人組、アナの『FLASH』

知ってる人の方が少ないとは思うのですが、めっちゃくちゃいいバンドですし、僕の学生時代の大切な思い出の一つです。Apple Musicでもこのアルバムは聞けないのですが、フィジカルで持っている価値のあるガチの大傑作なので興味があれば是非手に取ってみてください。




アナ『FLASH』

定時を過ぎて18:30、上司から「飲み行こうよ」とのお誘い。予定もなかったので二つ返事で承諾。仕事の話、ついさっき購入を決めてきたバイクの話、中型の教習が楽しい話、本気で彼女を作りたい話などなど。

今の上司は本当に仕事ができる人で、会社では何かとボヤきながらもおよそ人間とは思えないほどの案件をこなしているという人物。僕は上司と飲みに行くのが好きで、その人がどういう考えで今の仕事をしているのかとか、上司から見た今の仕事の問題点とかを聞けるのは僕自身の仕事にも影響があるし、愚痴を聞いている時などは他人の通信簿を盗み見しているような楽しさがある。そして人のふり見て我がふり直せともいう通り、彼の考える「ビジネスパーソンとはかくあるべき」という姿が少し理解できるのが楽しいのだ。

3〜4杯ずつお酒を飲んで解散が22:30頃。先週末あたりから日本は氷河期に入ったので、夜風がキリリと冷たいがほろ酔いの身体には実にちょうどいい。こんな時は昔からアナのFLASHを聞くのが妙にハマるのである。

このアルバム、何が素晴らしいってその良曲の密度とBPMである。

全10曲入り(CLASHだけはインストのブリッジっぽい曲なので実質9曲)、1曲たりともイマイチな曲が無い。

オープナー『NEXT』が爽やかなギターのカッティングで別れを歌うエモ曲かと思えば、続く『LAZY』は洗練された夜の街を思わせる最高にクールな曲。そこの落差にやられていると次々と繰り出される良曲の津波にあっという間に飲み込まれる。

バランス良く構成されたサウンドに、どこか暢気な伸び伸びとした歌声が乗り、歌詞には妙なフックがあって耳から離れない。シンプルな日本語ロックの良さがアナにはある。

もうどんな春にも君は来ないけど

– 『Next』

運命がたまに 僕に追いついてきては 抜き去ってく

– 『STEP』

誰かのために僕を許すなら 許さなくてもいいよ

-『A』

解釈の余地を多分に残したこれらの歌詞が、ボーカル大久保ののっぺりとした歌声で実にゆったりと歌われるのである。

前述の通り各楽曲のBPMも素晴らしい。歩いている時に音楽を聴いていると、自然とその歩調も音楽とリンクするものだが、このアルバムはそうやって歩くのにドンピシャなBPMなのである。『ANS』などは夜の街のシーンに合いすぎて一瞬でゾーンに入れる。

そして何より9曲目『?(QUESTION)』は日本の音楽史に残るアンセムである。サンプリングとストリングスをふんだんに盛り込んだこの最高のアンセムはアナの楽曲の中でもダントツで一番エモい。僕は大サビ皆で歌う系の楽曲に滅法弱いのだが、この曲はまさにアンセム感を意識して作られており(ボーン・トゥ・ビー・アンセム)、一切の異論なく最高のエモ曲なのである。

飲み会終わり、酔い冷ましに歩く夜の街でこのアルバムを携えていたなら、僕らはもう無敵である。

 

おわりに

不定期開催のNow Playing、インスピレーションが降りてきた時にドンドン更新していきますのでよかったらチェックしてください!

 

Now Playing Vol.3 – カラオケで歌うチャットモンチー『耳鳴り』

Now Playing Vol.1 – 晴れた冬空で聞く曽我部恵一『STRAWBERRY』

 

 

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