Now Playingと題して、企画を始めようと思ったんです。
目的としては今この時、この天気、この気分で、これ聞くんですよ!っていうのを発信して、仲間を増やしたり、いいよねって共有しあったりできたらいいなって思ったのが一つ。今までは最新リリースしか記事にしてこなかったけれども、昔のアルバムの話もしようじゃないか、というのがもう一つの趣旨です。
音楽って主観的なものだし、人によって好みもそれぞれだけど、「こういう時にこれ聞くとすげぇ合う」みたいなの知りたいなって思うんですよね。それによって僕の好きなアーティストがもっと多くの人に聞かれるようになると嬉しいし、逆にコメントとかで僕が知らない音楽とシーンの組み合わせを教えてくれたりするともっと嬉しい。
不定期企画ではありますが、僕のバイヴスが高まった時に発信していくのでチェケラしてください。
曽我部恵一『STRAWBERRY』
サニーデイ・サービス、曽我部恵一BAND、曽我部恵一。音楽家としていくつかの形で活動を続けている曽我部恵一、僕が初めて出会ったのは曽我部恵一BANDの『魔法のバスに乗って』という曲。
これ以来曽我バンを聞き、サニーデイ・サービスを聞き、ソロ名義を聞き、彼の作る音楽にどっぷりとハマった僕である。
そして『STRAWBERRY』。曽我部恵一がオーナーを務める下北沢のパスタ屋『City Country City』のペペロンチーノにどハマりし、週1回は通っていた時期、CCCのシェフ兼曽我部恵一BANDのギターを務めていた上野智文に「これ、ギターソロとか気合い入ってるから聞いてみてよ」と勧められて聞いたのがこのアルバムとの出会いである。
発売は2004年と13年前。当時の僕はまだ11歳だったので曽我部恵一なんて知る由もなかったのだけれども、今では僕の大好きなアルバムの内の1つとなっている。
さてこのアルバム、記事のタイトルにもある通り冬のカラッと晴れた日にとてもよく合う。街など歩いたりしようものならそれはもう抜群に合う。その時の状況にピッタリだと思える音楽を聞きながら街を歩く時、僕らは無敵になる。
歩く 歩く 街を征服
星野源 – 『営業』
丁度物件を探して三軒茶屋あたりを闊歩していた僕は朝からずっとこのアルバムしか聞かなかった。
曽我部恵一ソロ名義の3作目にして、このアルバムの印象はと言えば実に「若い」
1曲目『サンデイ』なんて出だし一発目からロックンロールスタイルど直球の骨太サウンドにローファイなボーカル。耳触りはハードで激情的でありながらも、聞き終えた後に受ける印象はどこまでもスイートだ。続く『スワン』も全く同じ。なんならスイートさは次第に増している。
未だにライブでもよく聴く『シモーヌ』は一時期本当にこれしか聞かない時期もあったし、ロロ『父母姉僕弟君』の劇中歌にも使われていた『Love-Sick』は疑いようの無い最高のアンセムだ。『ブルーのこころ』や『ストーミー』の感情剥き出しの感じがいなたく感じることもあったけど、『ミュージック!』で締めくくられるこのアルバムの印象はどこまでも晴れやかで何度聞いても色褪せない。
音楽への愛を恥ずかしげも無く全面に表現したこの作風は「若い」の一言に尽きるが、同時に曽我部恵一の持つ日常感や”許し”が多分に現れていて、実に心地良く聞きやすい作品である。夏のどこまでも深い青空よりも、冬の寒さと日差しの心地良さがない交ぜになる冬の青空にこそ良く合う名盤なので機会があれば是非聞いてみてほしい。
写真は今日散歩していて見付けた銭湯の煙突。このスタイルの煙突見ると途端にエモくなっちゃうの僕だけですかね。
おわりに
Now Playing初回は以上です。
今後もよろしくお願いします!
→Now Playing Vol.2 – ほろ酔い、冬空、帰り道。アナ『FLASH』