第2回 饅頭インダハウス

第2回 饅頭インダハウス

『饅頭インダハウス』という言葉を聞いたことはあるだろうか。

ある人も無い人も、皆口に出してみて欲しい。すごく語呂がいいから。

僕の知りうる中で唯一の同い年ブロガー、せせさん(@nao_anko)に「文化作りたいんだよね」と言って持ちかけられたリレー連載企画。和菓子とカルチャーが互いにぶつかり合い、互いが互いを高め合う最高の連載企画に『饅頭インダハウス』という名前をつけたのは何を隠そう僕である。

せせさんはとにかくアツい人で、普通に普段からゴリゴリアツい人なんだけれども、和菓子の事となると松岡修造もかくやという熱量を発し始める。自身で運営する『せせ日和』は和菓子への愛に満ち満ちたとんでもなく素晴らしいブログだし、和菓子のイベントを自分で企画・運営したりと、とにかく和菓子への愛と熱量が半端ない。

そんなせせさんから持ちかけられた連載企画のお誘い。二つ返事で了承するに決まっておろう。まずはせせさんの第1回の記事を読んでみて、このリレー連載の雰囲気を感じて欲しい。

第1回 饅頭インダハウス|せせ日和

 








豆大福

記念すべき第1回に、せせさんから預かったお題は「豆大福」

和菓子の中でも定番中の定番、コンビニでも買える和菓子界のスタンダードナンバーが僕に預けられた最初のお題だ。

この豆大福というやつ、当たり前に食べてはいるが「あなたにとって豆大福とは」という問いに対するはっきりとした答えが見付からない。というか、日常に当たり前に溶け込みすぎていて、豆大福というものをまっすぐ見据えて考えることがまず無い。この豆がえんどう豆だということも、せせさんの文章を読んで初めて知ったものだ。

さて、そんな僕が豆大福の正体について考えてみる。

豆大福とは言ったものの、一体豆大福の主役はなんなのだろうか。

柔らかくもちもちと中身を包み込む真っ白な皮なのか。ぎっしりと詰まった存在感のあるあんこなのか。それとも「豆」大福というくらいだからあの小さい豆なのか。かれこれ数日考えてみて、先ほどようやく一つの結論に至った。

豆大福は『3月のライオン』に出てくる3姉妹の様だ。

長女あかりの家族を優しく温かく守る包容力、次女ひなたの溌剌としたエネルギッシュさ、末っ子ももの小粒ながらも物語にフックを与える存在感。あの3人は、3人で豆大福だったのだ。そして豆大福もまた、皮・あんこ・豆の3つで1つ。その在り方はあたかもハーピーの三姉妹、もしくはブルーアイズアルティメットドラゴン、といったところだろうか(蛇足)

3人の優しくも強かな生き方はもはや、皿の上で凛と佇む豆大福の様で、見た目とは裏腹にぎっしりと詰まった中身とあんこのインパクトに驚かされる部分もまた、川島家の3姉妹の様なのだ。

思えば川島家は和菓子屋を営んでいて、グルメ漫画としての一面も持ち合わせたこの作品。舞台となっている千駄ヶ谷あたりの下町感は実に豆大福の素朴さとマッチしているし、和菓子とカルチャーを繋ぐこの企画の一番手として、これほど相応しい作品も無いだろう。

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1つめのカルチャー

さて、今度は僕がお題を出す番である。

散々悩んだけれども、単純にこんな和菓子があるなら食べたい、という気持ちでピックアップさせてもらった。

言わずと知れた少女漫画の金字塔、『シュガシュガルーン』である。

魔界のクイーンを決めるために人間界にやってきた少女ショコラとバニラが、人間のハート(彼女らに向けられた想いの結晶)を集めるという話。二人のキュートさ、服装、ストーリー、世界観。どれをとっても女の子らしい華やかさ、可愛らしさが半端なく、大の大人が読むたびにキュンキュンしてしまうとんでもない少女漫画だ。

そしてこの作品から想像されるのは、圧倒的に洋菓子だ。

デコレーションたっぷりのケーキや、カラフルなマカロン、丁寧な細工が施されたチョコレート。そういった華やかで煌びやかな洋菓子のイメージが圧倒的に強いこの作品にぴったりの和菓子を、せせさんに紹介して欲しい。『シュガシュガルーン』を読みながら、キュンキュンしながら食べる和菓子はどんな姿で、どんな味なのだろう。

期待は高まるばかりだ。せせさん、あとは頼んだ。

 

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