いい本

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日々のこと、2020年8月6日。最近見聞きしたもの。

近頃はレビューなどもめっきり書かなくなってしまったけれども、そうして見聞きしたカルチャーをただただ時間の中に泳がせておくのは勿体無いし、どうしたって僕らは忘れてしまう生き物なのでこうして言葉で残してお...
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サラ・クロッサン『わたしの全てのわたしたち』に魂を揺さぶられてみて欲しい

これを読んでいる間中、きっと僕は凄い顔をしていたと思う。 グレースとティッピは、腰から下が繋がった結合双生児。腕は2本ずつ4本だけど、足は2本。心臓は2つあるけど、腸は1つ。2つの感情と1つの身体。そ...
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自意識と生き辛さとリトルトゥース。若林正恭『ナナメの夕暮れ』

このエッセイは、若林のブルースであり、彼が同類に向けた救済だ。 若林のあまりの捻くれ具合に、共感半分、なんじゃそりゃ半分で読み進めながらも、気付けばずしりと大きな読後感があった。他人の心境がここまで明...
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松尾芭蕉『奥の細道』の序文が最高にアツいの知ってる?

毎年この時期になると、僕は何もできなくなる。 目前に迫ったフジロックという大きすぎる存在に目が眩み、周りに数多あるはずの「やらなきゃ行けない事」の輪郭がぼんやりとしてくる。仕事は精彩を欠き、何事にも集...
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花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』が学びの多すぎる超名著だった

若干のいかがわしさ漂うタイトルからは想像もできない程、とんでもない名著だ。 人にモノを紹介するということの本質、読書観、他人とのコミュニケーション、出会い系に対するイメージ、果ては人生観そのものにまで...
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